※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

今月上旬にタイで行われたアジアユース選手権大会で、県勢史上初の高校1年生で出場し、3位入賞を果たした、ウェイト王国・沖縄の期待の新星を紹介します。

News Photo

南部工業高校ウェイトリフティング部、屋良一郎。今年4月に入学したばかりの1年生だ。

ウェイトリフティング部は、去年の全国高校総体・美ら島総体で団体優勝を成し遂げる偉業を達成。その名門チームにあっても、屋良一郎は規格外の強さを見せている。

今月7日、タイのパタヤで行われた17歳以下の選手で競う「アジアユース選手権大会」。この大会で屋良選手は、県勢史上初の高校1年生で、国際大会の代表に選ばれた。

85キログラム級に出場した屋良選手は、初めての国際大会ながらも、スナッチで116キロの3位。ジャークは自己ベストの142キロで4位。トータル258キロ、堂々の3位入賞、表彰台の上った。

News Photo

中学2年生から重量挙げの競技を始めた屋良選手、南部工業では指導者でもあり、父でもある屋良博之監督も目を細める。

屋良博之監督「高校1年生で海外の試合に出たのは沖縄では初めて。沖縄ウェイト王国の中でも初めて。また、国体に1年生で参加するというのも沖縄の歴史の中で初めてということで、すごく喜んでおります」

規格外の強さを見せる屋良選手だが、実は意外な過去があった。

News Photo

屋良一郎「中1くらいまでは体育会系というのが苦手だった。体育の時間とかもずっと隅っこでボーっとしていたり」

中学の頃は、将棋にそろばん、ピアノなど、どっぷり文化系だったという屋良選手だったのだが、その驚くべき素質は、競技を始めてわずか半年で日本の中学記録を塗り替えてしまった。

規格外の高校1年生、屋良一郎!彼の夢は、すでに世界に羽ばたいている。

現在、屋良選手は94キログラム級で全国高校2位の位置につけていて、これからの2年間確実な成長が期待されているだけに、日本記録の更新も決して夢ではありません。