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當山美月記者「こちらをご覧ください『58%』この数字は何だか分かりますか?

キャスター「そうですね、何でしょう」

當山美月記者「実は腰痛を抱えている介護職員の割合なんです」

介護のかたちを変えるノーリフトケア/ビジネスキャッチー

キャスター「え!そうなんですか。少なくとも2人に1人は腰を痛めているということなんですね。それはとても大変ですね」

當山美月記者「そうなんです。主にベッドや車いすへの乗り移りや入浴介助など身体的負担の大きい作業が腰痛に繋がっていると言われています。人の力だけに頼らない新たな介護のかたちとノーリフトケアに取り組む現場を取材しました」

那覇市天久にある特別養護老人ホーム「おもと園」では、介護が必要とする高齢者の食事や入浴など日々の生活を職員が支えています。

「移乗」の介助は、腰を曲げた状態で利用者の体を支えそのまま持ち上げて向きを変えます。うした動きを一日の中で何度も繰り返し行っています。

利用者を人の力で抱え上げると職員は腰を曲げたり、ひねったりした状態で体重を支えることになります。利用者にとっても腕や体を強くつかまれることへの痛みや落下するのではないかという不安を抱える場合があります。

介護のかたちを変えるノーリフトケア/ビジネスキャッチー

施設責任者「ベテランになればそういった異常というのは技術に任せて経験に任せてできるんですけれども、新人になるとそれができない」

一人ひとりに寄り添う介護現場では介護する側の負担軽減も大きな課題となっています。

多くの福祉施設が抱えている課題を解消しようとおもと園が積極的に行っている取り組みが「ノーリフトケア」です。人の力だけで利用者を抱え上げる介助を避け、福祉用具をうまく活用することで介護する側の身体的な負担を軽減する「ノーリフトケア」は「押さない」「引かない」「持ち上げない」「運ばない」を基本に双方が無理をしない介助のかたちを目指しています。

ノーリフトの考えは1998年、オーストラリアの看護師が腰痛予防対策として始めたとされていて日本では、2000年代になって利用者の尊厳を守ったり、自立を支えたりしながら介護する職員も守るケアとして体系化されました。

職員「利用者の傷ができづらくなったことや職員の腰痛が減ったなどの効果は確実に出ていると思う」「基本さえ学べば誰でも使えるのが福祉用具の利点だと思う」

介護のかたちを変えるノーリフトケア/ビジネスキャッチー

職員「今まで男性で力のある人しか介助はできなかったけど、福祉用具を使うことによって」「福祉用具を使うことによって男性の職員も女性の職員も力のない職員もケアができるようになって、入居者や職員にとって良い結果に繋がっている」

しかし、あくまで器具は補助をする役割であり、身体状況にあわせて、利用者の動ける範囲を制限することなく介助方法や使う福祉用具を決めることが大切です。

「介護のイメージというのが良くないイメージが強い、働いている人は休みも取れないきついし大変というものがある」「若い人にも志を持っている人もいる、人の役に立ちたいとか、ありがとうと笑顔をもらえるような仕事をしたいという声も直接聞くことがあるので」「介護現場が少しずつ変わってきているということを示していきたい」

介護のかたちを変えるノーリフトケア/ビジネスキャッチー

筋力の低下や身体のまひがあって歩行や立ち上がりが難しくなった人には介護リフトが役に立ちます。なかでも「スタンディングリフト」は自分で立ちあがる力があっても、体の向きを変えることができない人が、立ち上がった状態を維持しながらベッドや車いす、トイレまで移動することをサポートします。

職員が全ての動作を介助するのではなく、利用者本人が持っている力を生かしながら立ち上がれるのです。

「床走行式リフト」は立ち上がる力がない人をハンモックのように吊り下げてベッドから車いすなどに移す際に使われます。移動範囲はベッド周辺に限定されますが初心者でも簡単に操作することができます。

職員「学校と現場でやるのは違うんですが」「最初に先輩職員からいろいろ学んでいまは順調にできていると思う、あまり難しくはない」

施設長「リフトやボードなどの福祉用具を使うことで、サービスが標準化でき利用者のけがが減ったのは、私たちも利用者も非常に喜ばしいことかなと思っている」

介護のかたちを変えるノーリフトケア/ビジネスキャッチー

ノーリフトケアの課題は、福祉用具を導入しただけでは取り組みが定着しないことです。どの用具を使い、どのように介助するのか。職員同士で情報を共有し誰が担当しても同じ方法で介助できる体制が必要です。

ここからは取材した當山記者です。介護テクノロジーということですが医療の現場でも広まってほしいですね。

當山美月記者「そうですね」「器具を使うことでけがを防止するだけでなく、利用者の表情を確認しながら声もかけられるので、介助にも余裕が生まれるという現場の声もありました」

「利用者の体の状態は一人ひとり異なります。立つ力がある人にリフトを使えば、本人が持っている力を活かせない可能性があるので、その人に合った器具を使うことも大切だということです」

利用者にあわせて器具も選ぶ必要があるんですね。VTRにもありましたが介護というと重労働なイメージがありますよね。そのイメージも変わってきていると聞いて驚きました。

當山美月記者「ノーリフトケアは介護現場の声から生まれた新たな介護のかたちなんです。介護する人が無理なく働き続けられる環境が利用者にとっても安心してケアを受けられることにもつながっています」

「人の力で抱える介護」から「人の心に寄り添う介護」へ進化を続ける介護現場の今後に注目です。