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経済に関するニュースをお伝えするビジネスキャッチーです。今回は、琉球銀行グループによる解説をお送りしています。きょうは、りゅうぎん総研地域デザイン部の仲宗根さんに解説していただきます。

仲宗根さん「よろしくお願いします」

テーマは「沖縄におけるPPPとPFIについて」です。そもそもPPP/PFIとは一体何でしょうか?

県内におけるPPPとPFIについて/ビジネスキャッチー

仲宗根さん「はい。PPPとは『Public Private Partnership』の略で官民連携、つまり行政と民間が連携し、公共施設の整備や公共サービスを提供する仕組みです。一方、PFI(Private Finance Initiative)はPPPの手法の一つで、民間資金を活用する点が大きな特徴となっています」

県内におけるPPPとPFIについて/ビジネスキャッチー

PPPの中にPFIがあるわけですね。民間資金を活用すると何が変わるのでしょうか?

仲宗根さん「PFI事業では民間事業者が資金調達から設計・建設・維持管理・運営までを一体的に担うことができます。これまで個別に発注していた業務を包括的に任せることで、民間のノウハウや創意工夫を長期間に渡って生かすことができます。その結果、より質の高い公共サービスを提供できるようになります。

県内におけるPPPとPFIについて/ビジネスキャッチー

事業者にとっても長期安定的な契約になるので人材育成やビジネス機会の拡大が見込めそうですね。

仲宗根さん「実際に全国でPFIの活用が着実に進んでいて分野別にみると学校・図書施設などの『文化・社会・教育分野』MICE・観光施設などの『経済地域振興分野』が多くなっています。また、国が定めたPPP/PFI推進アクションプランでは、2022年度から2031年度の10年間で事業規模30兆円という目標を掲げていて、2024年度末時点で累計13.3兆円・達成率44.3%と順調に進捗しています。

県内におけるPPPとPFIについて/ビジネスキャッチー

県内での事業はどうなっていますか?

仲宗根さん「県内でもPPP/PFIの取り組みが活発化しています。沖縄振興開発金融公庫によりますと2024年3月末現在で1750件の案件が確認されていてそのうち1650件が指定管理者制度となっています」

県内におけるPPPとPFIについて/ビジネスキャッチー

指定管理者制度とはどういうものでしょうか?

仲宗根さん「指定管理者制度とはPPPの手法の1つで、公共施設の運営や維持管理などの公共サービスの提供を民間事業者に委ねる手法です。県内では、首里城や沖縄美ら海水族館も指定管理者制度が活用されています」

県内におけるPPPとPFIについて/ビジネスキャッチー

なるほど。県内ではその他どんな事業がありますか?

仲宗根さん「最近では公園を利活用する『Park-PFI』事業が増えてきています」「例として2023年8月には沖縄市の『コザ運動公園サッカー場跡地 整備運営事業』が県内初のPark-PFI事業として実施されました」「公園の利便性向上及び地域の活性化や賑わいの創出を図ることを目的に、ホテルやコンビニエンスストアを整備・運営しています。また、そこから得られる収益を活用して300台以上が駐車可能な駐車場を整備し、維持管理までを行っているのも特徴です」

Park-PFI事業は名護市の「あけみおてらす」や新都心公園のカフェなどが報道されいてますね。他にも活用事例はありますか?

県内におけるPPPとPFIについて/ビジネスキャッチー

仲宗根さん「はい。読谷村に2025年10月にオープンした「ゆんラボ・未来館」もPFI手法を活用して整備した施設になります」

どんな施設になりますか?

県内におけるPPPとPFIについて/ビジネスキャッチー

仲宗根さん「はい。図書館やカフェ、OISTのサイエンススタジオ、子どもの遊び場など官と民の機能が一体となっていて、村内外から多くの人が訪れ、賑わいを創出する施設となっています。開館から約9カ月で、来館者は50万人を超える人気の施設となっています」

県内におけるPPPとPFIについて/ビジネスキャッチー

県内においてもPPP/PFIの重要性がさらに高まりそうですね?

仲宗根さん「はい。県内でも生産年齢人口の減少や人手不足が進行していて行政職員や建設・維持管理を担う技術者の確保が課題となっています。一方で、本土復帰以降に整備された公共施設やインフラの老朽化が進み、今後は更新・維持管理費の増大が見込まれています」

それらの課題解決のためにも民間の力が必要ですね。

仲宗根さん「はい。限られた財源や人材で公共サービスの質を維持・向上していくためには、民間事業者の資金やノウハウを活用するPPP/PFIが必要不可欠になると考えます」

県内におけるPPPとPFIについて/ビジネスキャッチー

公共施設を適切に維持管理しながら民間とも連携して地域経済の活性化にもつなげたいですね。

仲宗根さん「はい。また、県の経済界と自治体が一体となって推進する『GW2050 PROJECTS』においても基地返還跡地におけるまちづくりや観光の高付加価値化、高度専門人材育成、インフラ整備などの実現に向けて行政だけでなく民間企業との連携が重要なカギとなります」

県内におけるPPPとPFIについて/ビジネスキャッチー

人口減少が始まっている今、単なるコスト削減や業務効率化だけでは足りないということですね。

仲宗根さん「今後さらにPPP/PFIを推進し、県内企業の参画を広げながら沖縄らしい持続可能な官民連携モデルを構築していくことが求められます」

きょうはりゅうぎん総研・地域デザイン部の仲宗根さんの解説でした。ありがとうございました。

仲宗根さん「ありがとうございました」

ビジネスキャッチーでした。