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沖縄からロシアの名門バレエ学校に留学中の18歳の男性が、先月、横浜で行われた大きな舞台に立ちました。その挑戦の陰には、息子を支え続ける母親の姿がありました。親子の絆で夢を追う、バレエダンサーに密着しました。

先月、横浜で開催された「ヤングスターバレエガラ」。世界の第一線で活躍するトップダンサーと、これからのバレエ界を担う若いダンサーが同じステージに立つ、特別な公演です。

その大舞台に立つ、県出身の若きバレエダンサーがいます。島袋陽くん(18)。

母がくれた、世界への一歩~ロシアの名門で学ぶ沖縄の18歳~

世界最高峰とも言われるロシアの名門、ワガノワバレエアカデミーに留学中の若きホープです。

本番前の陽くん「本当にレベルが違うぐらい、たくさん有名なロシアのプロの人がいるので、その方たちのエネルギーに乗って、自分もお母さんに自分の成長した姿を見せたい」

会場には、沖縄から駆け付けた母・リカさんの姿も。

母がくれた、世界への一歩~ロシアの名門で学ぶ沖縄の18歳~

本番前の母・リカさんさん「ちょっと見ている方が緊張している感じなんですけど、本当に素晴らしいダンサーの方々と同じ舞台に立てるということは本当に嬉しいと思う」「今日が最終日なので、もう思いっきり楽しんでいくよう伝えました」

そして、いよいよ本番。帰国後、久しぶりの日本の舞台で、しなやかさと力強さを見せ、堂々と踊り切りました。

母・リカさん「今回このプロの舞台でも踊っている姿を見ることができたので、本当に嬉しかったんですけど、ずっと緊張してました」

陽くん「ロシアに留学してお母さんに自分の踊りを見せる機会があまり無かったので、今回の舞台を通して成長した自分の姿を見せれたのかなと」

陽くん「やっぱりこの舞台、結構プロの人がメインになっている舞台で、そうやってプロの人の舞台に一緒に立てるっていうことが本当に勉強になっていい刺激になってとても良い機会でした」

横浜での公演を終えた陽さんとリカさんの姿は、県庁にありました。知事への活動報告です。

母がくれた、世界への一歩~ロシアの名門で学ぶ沖縄の18歳~

陽くん「自分のしたいことをしたいですね。やっぱり人生短いので、バレエでトップにもなりたいんですけど、自分の思うバレエを皆さんに届けられたらなって思います」

沖縄が誇る若きダンサーとして、地元からの期待も高まっています。宜野湾市で生まれ育った陽くんが、バレエを始めたのは小学4年生のとき。お母さんに連れて行ってもらった地元のバレエ発表会で、その魅力に一瞬で引き込まれました。

母がくれた、世界への一歩~ロシアの名門で学ぶ沖縄の18歳~

陽くん「初めて見たときはなんだろう」「スポーツとはまた違うし、でもなんか綺麗だからやってみたいなって思って、衣装もとてもキラキラしてて、踊ってみたいなって最初見た時から思ってました」

「バレエがやりたい」という息子の熱意。

しかし、母親のリカさんは、金銭面の心配もあり、すぐには許可せず、「毎日ストレッチを頑張ったら」という「約束」を交わし、1年間様子を見たといいます。

母がくれた、世界への一歩~ロシアの名門で学ぶ沖縄の18歳~

母・リカさん「(金銭面は)心配だったからすぐに入れかなった。だからちょっと時間をかけて。でも約束を守ったから、頑張ってくれるのかなって。じゃあ自分も頑張ろうと思って入れました」

親子の約束から始まった、バレエの道。

早くから海外を見据えていた陽さんには、バレエを始めた当初から、抱き続けていた思いがありました。

母がくれた、世界への一歩~ロシアの名門で学ぶ沖縄の18歳~

陽くん「割とバレエを始めてすぐ、海外で踊っていきたいって思いがあったから、そう思えたキッカケもやっぱり海外のバレエダンサーはとても上手くて、すごいダイナミックで、本当に人の心を動かせるような踊りをする方が多くて、そうなりたいって思って」

その憧れを追いかけ、3年前にドイツの学校に留学。さらに、より厳しい環境で自分を磨くため、去年、倍率およそ70倍とも言われる超難関を突破し、ロシアのワガノワバレエアカデミーへ入学しました。

陽くん「踊りを見てもみんなロシアのバレエがしっかり体に身についていて、うーん、やっぱレベルが違うなって思った」

世界のエリートたちが競い合う過酷な環境。それでも、陽さんの支えになっているのは、やはり遠く離れた沖縄から届く母親の声でした。

母がくれた、世界への一歩~ロシアの名門で学ぶ沖縄の18歳~

陽くん「やっぱりお母さんがいつも電話した時に、もっと楽しんでとか言ってくれることが多くてそのたびに頑張る勇気をもらえる」

陽くん「(お母さんと費用面について)そこまで詳しく話したことはないんですけど、やっぱり自分で感謝しないとなって日々思っているので、その気持ちを忘れずに毎日頑張っています」

決して楽ではない留学生活。リカさんは「息子の夢を一番に応援したい」と、女手一つで仕事を頑張りながら学費を工面し、陽くんを支え続けています。

母がくれた、世界への一歩~ロシアの名門で学ぶ沖縄の18歳~

母・リカさん「やりたいもの好きなものを見つけられた時に、それはもう絶対にやらせてあげたいってもうこの子が生まれた時にもうすぐ決めてたんです。やりたいことは全部やらせる」「目標、自分の夢に向かって、本当に集中している感じがします」

母に背中を押され、ロシアでの挑戦を続ける陽くん。厳しい環境で壁にぶつかっても、夢を手放すつもりはありません。

陽くん「やっぱり自分の夢がロシアでバレエダンサーになることなので、もしここで諦めてしまったら多分一生後悔してしまう気がするから、やめられない」

親子の絆を力に変え、自分の踊りを世界に届けるトップダンサーへ。陽くんの挑戦は、これからも続きます。

母がくれた、世界への一歩~ロシアの名門で学ぶ沖縄の18歳~

陽くん「自分の知っているようなたくさんの有名なバレエダンサーと一緒に踊れるような環境でもっと成長したいです、将来は」

島袋陽くんの目標は、ワガノワバレエアカデミーを卒業して、ロシアの名門バレエ団で踊ることだということです。

いつか陽くんが世界で活躍するバレエダンサーになって、ここ沖縄で凱旋公演をしてくれる日が待ち遠しいですね。