玉城アナウンサー「ここからは『復興のキセキ』です。山城さん、夏休み真っ最中の子どもたち楽しい毎日を過ごしていることと思いますが、やらなければいけないこともありますよね!」
山城アナウンサー「宿題ですね!」
玉城アナウンサー「ドリルや図画、作文など、いろいろ課題はあると思いますが、その中でも特に『自由研究』に頭を悩ます子どもたちが多いのではないでしょうか。その題材としておすすめの場所があるんです。それが『首里城』です」「はい、よく見て、歩いてみると研究の入り口になる『なぜ?』があちらこちらに隠れているんです」
「そこで、今回は 首里城を知り尽くしたエキスパートとともに「首里城でできる自由研究」を考えます。ゲストをお招きしています。首里城公園の解説員・多和田(たわた)沙弥さんです。よろしくお願いします」
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「よろしくお願いします」
山城アナウンサー「県民目線だと、首里城は観光地というイメージありますけど『自由研究』とつながるんですか?」
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「実は首里城、建物の形や色、装飾などをよ~く見ると『なんでこんな形をしているんだろう』『どうして、ここにあるんだろう』と『なぜ』が沢山生まれる場所なんです。「何か気になったこと『疑問』をひとつ見つけてそれを紐解けば、『自由研究』につながります!」
「よく見て発見!この龍はどこにいる?」
玉城アナウンサー「よく見て疑問を持つこと、が自由研究の第一歩になるということですね」
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「ということで、まずは『よ~く見る』練習をしてみましょうか!じゃあ、山城さん、ここで問題です」「Q正面から首里城正殿を見た時『龍は一体、何体』いるでしょうか。10秒でお答えください」
玉城アナウンサー「多和田さん、正解は?」
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「答えを見てみましょう、屋根のうえにも、柱にも、正面にもいますね。答えは13体です」
山城アナウンサー「こんなに多くの龍がいるんですか!どうして龍をモチーフにしたものが多いんですか?」
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「龍というのは、琉球王国の国王を象徴する存在なんです。屋根や柱といった建物の外はもちろん、今は工事中で見られませんが、建物の中にもいます。こうした龍たちはひとつ一つ違いがあります。例えば口を開いているのか、閉じているのか。石なのか木なのか、焼き物なのか。どうしてそんな違いがあるのかを考えてそして比べてみると、それだけで『自由研究』になります」「作った職人や、作られた場所も、それぞれ違うので調べてみると面白いと思います!」
山城アナウンサー「確かにその視点はなかったかも、実際に首里城に足を運んで、どんな龍がいるのか確かめたくなります」
玉城アナウンサー「続いて注目するのは、首里城を象徴する、この『赤』です」
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「はい、正殿の大部分には「弁柄」と呼ばれる赤い顔料が使われています。また、今回の令和の復元では、火災で焼けた首里城とは異なる「久志間切弁柄」という色が塗装に使われています。これは、琉球王国時代の記録や調査・研究で分かったことで、王国時代の姿にできるだけ近づけようと研究者や塗装を担当する職人などが努力を重ねた末に実現しました」
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「例えば、令和の復元では、こういった戦前に撮影された写真なども貴重な資料となりました。一部分ですが、変わった場所で言うと、平成と令和で欄間の唐草と獅子の文様が変わった。獅子の大きさも、一目でわかるほど大きくなりました。屋根の上の鬼瓦の大きさも微妙な調整や、顔つきも違いますよね」
玉城アナウンサー「再現するために何を手がかりにしたのか。どう変化したのか、少し調べると研究になりますね」
玉城アナウンサー「では次です。正殿の左右につながる両廊下という建物にも「なぜ?」があるんですよね!」
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「はい、この両廊下の名前にまつわるものなんですが、正殿の南側にあるのは『南之廊下』では、反対の北側にある廊下は、何と呼ばれているでしょうか」「片側は『南』なんですよね。その反対ですから、普通に考えると『北之廊下』ですよね」
玉城アナウンサー「多和田さん正解をお願いします!
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「Bの西之廊下です。正殿の北側にありますが『西之廊下』と呼ばれています。沖縄のことばでは、北をニシといいます。一方、西はイリ、東はアガリ、南はフェーといいます」「北を意味するニシの廊下と呼ばれていましたが、いつしかその呼び方に合わせて『西』という漢字があてられたのだと思います」
山城アナウンサー「いや~建物の名前から、しまくとぅばの自由研究にも広げられるんですね」
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「そうですね。首里城の建物や地名には、沖縄の歴史やことばが残っています。名前の意味を調べるだけでも、新しい発見があると思います」
玉城アナウンサー「そして、首里城公園では、自由研究に役立つものも用意されているんですよね」
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「はい、こちらの『自由研究帳』です。園内を見るときのポイントやクイズがあり気づいたことを書き込みながら、首里城の歴史や文化を学べます。数量限定ですが、首里城公園で8月31日まで配布していますのでぜひ自由研究に役立ててください。
山城アナウンサー「ここから自分が気になったことを、さらに深く調べていけばいいんですね」
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「そうですね。首里城公園では、このほかにも、親子で歴史や文化に触れられる催しを予定しています。詳しくは、首里城公園のウェブサイトをご確認ください」「8月8日(土)~17日(月)県民割20%オフで有料エリア入場可能です!」
山城アナウンサー「きょうは、よく見て、比べてみることで、私たちも首里城の見方が変わりました。
首里城公園解説員 多和田沙弥さん「首里城には、まだまだたくさんの『なぜ?』が隠れています。難しく考えず、まずは気になったものを一つ見つけてみてください。また何か質問があればぜひ私たち首里城公園の解説員に何でも聞いてください!」
玉城アナウンサー「本日は、首里城の自由研究を首里城公園解説員・多和田沙弥さんにご紹介頂きました。ありがとうございました」
『復興のキセキ』でした。
