8日投開票の衆院選、これまで各選挙区での選挙戦の様子をお伝えしてきました。ラストは本島南部や先島地域が選挙区の沖縄4区の様子を取り上げます。
本島南部から、日本最西端の与那国島まで広大なエリアを抱える選挙区。今回は先島地域の議員出身者も名乗りを上げ、離島が抱える問題が選挙戦でも焦点となっています。文字通り島々を飛び回りながら戦う、各候補を追いました。
沖縄4区には届け出順に、国民民主党新人の崎枝裕次(さきえだ・ゆうじ)さん、自民党前職の西銘恒三郎(にしめ・こうさぶろう)さん、中道改革連合新人の砥板芳行(といた・よしゆき)さん、れいわ新選組前職の山川仁(やまかわ・ひとし)さんの4人が立候補しています。
崎枝裕次候補「離島の声をそして沖縄の声をしっかりと国政に直接届けていく」
公示日には豊見城市で第一声を発した国民民主党新人の崎枝裕次さん。西表島出身で、竹富町議会議員をつとめていました。
崎枝裕次候補「地方の声、離島の声は中央に届きづらい部分がある」「離島の声を沖縄の声を届けていきたいという思い」
公示前の出馬会見で、こう語っていた崎枝さん、現役世代の社会保険料軽減や、就職氷河期世代への伴奏支援などを訴えています。
公示翌日は石垣島で演説会を行いました。国民民主党所属で、研究者としても尖閣諸島問題や離島振興に携わってきた、山田吉彦参院議員もマイクを握りました。
山田吉彦参院議員「国民民主党、ようやくこの石垣、沖縄4区から立候補者を立てることができました」「島の暮らしを日本政府、政治に、国政に反映させるために」「ぜひとも国民民主党・崎枝裕次さんを」「国政に送ってください」
八重山から衆院選に打って出た崎枝さん。離島振興への思いが、あふれ出ていました。
崎枝裕次候補「海洋政策の中で、航路を海の道路と位置づけて、一般道路と同じように」「インフラ整備を国に訴えてまいりたい」
西銘恒三郎候補「平和な状態を永続させることは当然として、その中での自由な経済活動、教育、文化、島々の人々の暮らしが豊かになるように、全力で戦い抜いてまいります」
公示日に石垣島で第一声を発した、自民党前職の西銘恒三郎さん。8期目に挑む今回の総選挙。所得の向上や離島の条件不利性克服、世界情勢を踏まえた防衛の強化などを訴えています。
公示直後は石垣島から出発し、宮古島や与那国島など離島を巡りました。
西銘恒三郎候補「二人の県議、嘉数登市長ともどもに、市議団ともどもに」「予算の獲得に奔走してまいります」
首長や自治体議員、そして地元関係者と連携しながら、様々な予算の獲得や、政策の進展を訴えています。
県議時代も含めて、10回目以上の選挙を戦ってきた西銘さん。沖縄担当大臣など政府や自民党の役職を歴任し、政治家として歩みを進める中でも、忘れぬ想いを語っていました。
西銘恒三郎候補「性格柄、何々をやったというつもりもない」「地元の人がこれで動いてくれといったとおりにやるだけ」「目立たない、こつこつこつこつと動くだけの」「国会議員でございます」「初心を忘れないで、皆さんのご期待に応えられるように」「必ずこの選挙を勝ち抜いて島々を回っていきたい」
砥板芳行候補「沖縄の課題、離島の課題を」「海洋国家日本、多くの離島を抱える日本の大きなテーマとして」「取り組まなければならない」
中道改革連合から立候補した新人・砥板芳行さん。航空運賃など交通費の負担軽減や離島の物流コストの是正のほか、過重な自衛隊配備や、有事を念頭にした避難計画の見直しなどを掲げます。
石垣市議を4期務め、市長選にも挑戦した砥板さん。公示日の夕方には地元・石垣島に入って気勢を上げました。
砥板芳行候補「皆様から育てていただいた政治家の役割」「しっかり国政で果たしていきたい」
公示翌日には宮古島入り、離島特有の課題解決や、台湾有事に伴う先島の住民避難を提起していました。
砥板芳行候補「離島住民が本土と変わらない生活コストで生活していける」「そのようにしていかなければならない」「なぜ先島諸島が台湾有事を念頭に、故郷を出なければならないのか」「そのような流れにストップをかけていきたい」
地方議員としては、石垣島に軸足を置いて活動してきた砥板さん。今回の選挙では南風原町内に事務所を置き、本島南部地域でも浸透に力を尽くしています。
砥板芳行候補「政権に私たちはストップをかけて、本当の意味で平和で豊かな沖縄県を作っていきたい」
山川仁候補「市民の声をダイレクトに国会に伝え」「大臣や総理にも本会議場で伝えてきた」「その思いをこれからも変わらずしっかりと届けていきたい」
糸満市内から選挙戦をスタートした、れいわ新選組・前職の山川仁さん。教育費の大学院までの無償化や県産品の学校給食への導入推進、自衛隊配備「南西シフト」に伴う軍事化のストップなど掲げ、2期目に挑戦しています。
前回の総選挙では九州比例で初当選、先島を起点に進む「南西シフト」を国会でも問題提起をしてきました。
山川仁候補「ミサイル基地を増強するのではなく」「徹底した平和外交」
選挙戦では、10年前に自衛隊が配備された日本最西端の与那国島にも入り、島の中を練り歩きながら訴えを続けます。
その中で、集落内にある自衛隊の宿舎前では隊員や家族にも語り掛けていました。
山川仁候補「自衛隊の皆様方、関係する家族の皆様方」「お一人お一人が国民の一人であること」「そうした中で、血を流すことがあってはいけない」
豊見城市長も務めた山川さん、本島南部地域でも、南西シフトの問題のほか、沖縄振興と政府の姿勢に疑問も投げかけています。
山川仁候補「強権的な政治に振り回されているのが今の沖縄」「そうならないようにしないといけないのが選挙なんですよ」
生活基盤やインフラの問題のほか、南西シフトが進む先島地域を選挙区にする沖縄4区。候補者は文字通り、島々を飛び回りながら訴えを続けています。
改めて4区、構図を確認しますと、前回、小選挙区で当選したのは自民党の西銘さん。そして、れいわの山川さんが比例復活で当選していました。この前職2人に、国民民主の崎枝さん、中道から砥板さんが新人として挑む構図です。
離島出身の候補者もいる中、各候補者も本島南部のほか、積極的に先島地域に入り、政策の浸透を図る選挙戦が続いています。きょうから選挙戦の最終盤、いわゆる「三日攻防」が始まっています。
期日前投票なども活用して、ぜひ一人でも多くの有権者の方に一票を投じていただきたいと思います。
