ここからは、バスケットボールの話題です。Bリーグは第16節が行われ、キングスは川崎ブレイブサンダースと対戦しました。このチームには、ことしプロ契約を勝ち取った県出身の選手がいます。
今回、試合で凱旋した選手にバスケへの思い、沖縄への思いを聞きました。
ゴール下への鋭いドライブ!そして迫力満点のダンク!コートを躍動するのは、川崎ブレイブサンダースの新人、県出身の山内・ジャヘル・琉人(りゅうと)選手です。
山内・ジャヘル・琉人選手「僕はやっぱりペイントアタック、中に切り込んで得点する力、アウトサイド、3ポイントシュートが自分強み」
190センチの恵まれた体格と高い身体能力を生かし、ゴールへのドライブが持ち味で、ルーキーながら先発出場するなど、チームでも存在感を高めていています。2002年アメリカ人の父親と県出身の母親のもと生まれた山内選手、1歳の時に那覇に引っ越してきます。バスケとの出会いは小学生の時、ビデオで見たNBAの試合がきっかけでした。
山内・ジャヘル・琉人選手「他のスポーツよりもバスケットが一番魅力を感じて、これしか無いって気持ち」
そして小学2年生の時に地元のチームでバスケを始め、小中学校と熱心に練習を続けます。しかし、全国はおろか、県内でも目立った成績は残せませんでした。
山内・ジャヘル・琉人選手「なかなかいい結果で終われたイメージはなくて」
中学卒業が近くなり高校の進学先を選ぶ時、山内選手はバスケに人生を賭けようと決意します。進学先に選んだのは全国屈指のバスケの名門で、NBAの八村塁選手を輩出した宮城県の仙台大学付属明成高等学校。
全国的に無名だった山内選手、強豪校に入部するため監督に手紙を書いて自分のプレイの特徴やバスケへの熱意を伝えました。
山内・ジャヘル・琉人選手「入部したい思いをまず書いて、自分の強み、どんなことをしてきたかを書いた」
その思いが届き、バスケ部に入部した山内選手。しかし、全国トップの選手が集まる明成高校。全国トップの選手とのレベルの違いを感じながらも、必死に練習に食らいついていきます。
山内・ジャヘル・琉人選手「全然実力も身長も足りないですし、本当に苦しかった3年間だったんですけど、でも色々なことを学べた3年間でした」
むかえた高校3年のとき、チームの中心選手として全国制覇を果します。大学に進学しても人生を賭ける思いでバスケに挑みます。そして今年、念願のプロ契約を勝ち取りました。そして、昨日のキングスとの試合を迎えます。中学以来の凱旋といきたかったのですが、残念ながらケガの影響でベンチ入りできませんでした。
山内・ジャヘル・琉人選手「(キングスは)bjリーグ時代からも熱いファンがいるのも知ってますし、僕もファンの1人だったので、敵チームとして来てみて、感慨深いものはありました」
試合は川崎が終盤までもつれる熱戦を勝利しましたが、出場が無かった山内選手、沖縄のファンに成長した姿を見せたかったといいます。
山内・ジャヘル・琉人選手「沖縄県出身の選手なんで、ここで学んできた事を表現、体現する場でもあるので、今日は出れなかったですけど、見せたかった思いはあります」
プロとしての一歩を歩み始めた山内選手、これからもそのバスケへの熱意で成長することを誓います。
山内・ジャヘル・琉人選手「個人としては、(日本)代表であったり海外挑戦もしてみたい気持ちもあるので、毎日成長できるようにがんばっていきたいと思います」
山内選手は大学1年生の時にキングスの練習に参加したこともあります。次に沖縄に来る時は、万全の状態の山内選手のプレイを見たいですね。
