沖縄で今を生きる人にスポットをあてる”IMAGINEおきなわ”マーシャラーという仕事をご存じでしょうか?空港で航空機を導く、重要な役目です。その大役を果たそうと奮闘する石垣島の高校生を取材しました。
南の島の空の玄関口・石垣空港。今年、本格的に海外路線の運航が始まりました。この小さな空港で、島の高校生が大きな翼を導いています。
内村亮太くん「将来、航空整備士になりたかったので自分の成長に繋がるなと思っています」
八重山高校、内村亮太くん。理系を専攻する3年生です。昼休みは友達とゆんたくして過ごします。
天久陽仁くん「イケメンで性格もパーフェクトな人間です」
具志堅恵樹くん「打ち解けたらふざけあったり、ツッコんだり楽しませてくれる人」
東山太世くん「え?今バイトしてるんですか!?(新聞に載ってたよ!)まぢ?」
神山想くん「前から航空整備士になりたいと言ってたので、(飛行機の)近くで働けるところがあってよかったなと思いました」
空港に着陸した航空機を安全に正確な位置へ誘導するマーシャラーパイロットの目となって、ライトパドルを動かし航空機が進む方向や停止の指示を送ります。 高いスキルと責任感が求められる仕事です。
小学生の頃、パイロットを題材にしたドラマを見て航空業界に憧れを抱きました。中学高校とハンドボールに打ち込み、引退後人生初のアルバイトに選んだのが空港での仕事でした。
内村亮太くん「将来、航空整備士になりたかったので高校生のうちにこういう現場で経験できるのはすごいと思ったので新聞で求人を見つけたので応募しました」
そんな内村くんの熱い思いに動かされたのが去年3月創業のハンドリング会社。もちろん、高校生の採用は初めてのことでした。
ケイトマン・ザ・スカイ ステーションマネージャー 上地啓介さん
「最初高校生はそもそも応募してくると想定してなくて航空業界に携わりたいという熱い思いに負けてしまって一緒に仕事をしています」
ことし4月からコロナ禍以降止まっていた台湾などとの定期運航が再開された石垣空港・国際線。島の観光業を盛り上げる若手企業が高校生のチャレンジも後押ししています!
7月から、上司による数十回の社内研修を受け、夏休み後半には、独り立ちできるまでに成長しました!還暦マーシャラーのお墨付きも。
還暦マーシャラー 川島雅司さん「今風の若い子じゃないような真面目さがある。コツコツと何でも教えられたことはこなす子だと思います」
内村亮太くん「(Q.きょうは何時着の便を担当ですか?)12時半着予定の韓国からの便です」
内村亮太くん「ちょっと停めるところが見えにくいのと風が強いので流れるのかな・・ちゃんと決まったところに停められるように頑張ります。パイロットによって入ってくるスピードが違うので、スピードに応じてサインを出すタイミングを早めたりしてます」
ケイトマン・ザ・スカイ ステーションマネージャー 上地啓介さん
「彼が真面目で 家で振り返りとかもやってると思うのですごく飲み込みが早くて普段出勤している社員に負けないぐらいの技術と知識があると思う 」
内村亮太くん「やりがいはピタッと正確な位置にマーシャリングで停められたとき。きょうはちゃんと完璧でした」
父・匡宏さん「本人に言わせると、センチ単位で飛行機を移動するらしくてうまくいった日は「よっしゃー!」とか言って帰ってきます。 僕も昔(航空整備士に)なりたかったので、その夢を叶えて欲しいと思っています」
ケイトマン・ザ・スカイ ステーションマネージャー 上地啓介さん
「グランドハンドリングのスタッフはこういうところも大変なんだよなと理解できるような他の整備士とは違う目線を持った航空整備士になってもらいたい」
内村亮太くん
「両親や会社の方々に感謝の気持ちを持って最後まで自分のできることをやっていきたいです僕は常に冷静に整備とか作業をこなして、安全を最優先にできるような整備士になりたいです」
未来の整備士が導く、大きな翼。この頼もしい背中に、私たちの”空の時間”を託す日がくることを願って」
内村くん、実は最初は荷物の積み下ろし業務担当として採用されたそうなんですが、真面目な仕事ぶりや彼の夢を応援したいと会社側からマーシャリング業務をしないかと提案したそうなんです。今は日曜日や祝日のみ勤務しています。
合間には、こうして実際に航空整備士の仕事を覗かせてもらっているとのことで日々夢に近づいているのを感じる職場だそうです。内村くん、高校卒業後は、航空整備士になるために県外に進学予定だということです。
以上、IMAGINEおきなわでした。
