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27日、対馬丸記念館で沖縄戦の経験者が集まる「語り合いの場」を作った沖縄大学の教授による講座が開かれました。
この講座は戦争経験の継承やトラウマについて研究を進める沖縄大学の吉川麻衣子教授が対馬丸記念館に招かれて開催したものです。
講座では、沖縄戦を経験した人たちが当時の想いや痛みを話し合える場として吉川教授が作った「語り合いの場」に、苦痛やトラウマを乗り越えて参加するようになった経験者の心情や背景が語られました。
また後半では、沖縄戦の「語り部」を続ける翁長安子さんを含む参加者およそ40人が4人1組になり「平和」ついて語り合うグループワークも行われました。
翁長安子さんは「爆音も聞きたくないよ、花火も見たくない。花火が一番いや。あれをみると戦争の照明弾、艦砲射撃の前に打ち上げられる照明弾のあかりに見えてしょうがないわけ」と話しました。
吉川教授は講座の中で「沈黙を解き語り合うことは同じ痛みを持つ人が1人ではないと実感できる。語りたいと思ったときに聞いてくれる人がいることが大事」と話しました。