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軍幹部は、辺野古新基地の軟弱地盤について懸念を示しました。2023年11月7日、沖縄に駐留するアメリカ軍が開いた報道機関向けのワークショップで、軍幹部は、新基地の完成を「2037年以降になる」などとの見通しを示しました。

2023年11月7日のワークショップで、軍幹部が、普天間基地の概要や辺野古新基地建設の状況などを説明しました。この中で、記者から大浦湾の軟弱地盤について問われ「修正できなければ影響があるかもしれない」と、基地建設への懸念を述べました。

また、辺野古新基地は、滑走路がおよそ1800mの2本となり、今の普天間基地より短く、これを補うためとして、軍幹部は、嘉手納基地の使用で補完することなどを挙げました。

そして、現状の普天間基地については2740mの滑走路を持つことや高台にあることとなど利点を挙げた上で、「政治を考慮せず、軍事だけで考えると、普天間基地の方がよい」と語りました。

また軍は、報道陣に北部訓練場を公開し、兵士がロープを使ってがけを降りたり、障害物のあるコースを潜り抜ける訓練を実演しました。

アメリカ軍幹部の発言について、松野官房長官は、会見で記者から認識を問われ、「軍関係者の発言に逐一、コメントは差し控える」としたうえで軟弱地盤については、「問題ない」と改めて強調しました。