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高校生が写真日本一をかけて競う「写真甲子園」。今年は、全国533校の中から予選を勝ち抜いた18校があすから北海道ではじまる本選に臨みます。

沖縄からは3年連続出場の沖縄工業高校と初出場の嘉手納高校2校が進出。このうち、嘉手納高校は今年3月に誕生した新米チームなんです。

全員一眼レフカメラ初心者ながらも全国への切符を射止めた嘉手納高校の魅力に迫ります。

嘉手納高校写真部・眞榮田愛梨さん「ありえないと思いました。どんどん進んでいったのが奇跡だと思いました。みんな」

嘉手納高校写真部・玉城樹希弥さん「みんな素人でかき集めたみたいな。通ったって聞いたときには、鳥肌がすごかったです」

県立嘉手納高校の写真部は、自分たちの起こした奇跡に少し戸惑いすら感じていました。

「シャッタースピード早くしたら、暗くなるのは、そうなの?」「普通にオートの設定にしたら、明るいわけ」

今年3月に結成したばかりで、カメラの基礎を勉強中にも関わらず、写真日本一決める「写真甲子園」で過去最多となる全国533校の応募のなかから、本選に出場する18校に選ばれました。

嘉手納高校写真部・岸良愛天音さん「今の高校生のうちらにしか撮れない写真を、思い出に残してやろうと、この写真を撮りました。コロナ時代ではありますが、うちらは高校生なりに、大人が思っている以上に青春を楽しんで送っています」

先月おこなわれたブロック審査会で、コロナ禍の学校生活をテーマに、8枚の組み写真をプレゼンすると…

審査員・写真家 立木義浩さん「嘉手納の新人が現るだから、ちょっとかき回してもらいたいし、お利口さんに撮っている写真とは違うけど、あなたたちの感性というのを消さないままで、やってくれると嬉しい」

審査員・写真家 須藤絢乃さん「知らない土地の知らない人たちの日常がこうやって垣間見れえて、写真のめっちゃいい部分が出てるなって思って、とっても元気になったし、見せていただいてありがとうございます」

『写真甲子園に新しい風を』と期待されるほどに、感性や表現力が評価された嘉手納高校。魅力ある写真の秘密に迫ります。

この日は、本選を想定した撮影練習です。国頭村の比地大滝周辺を訪れました。本選の舞台となる北海道では、雄大な自然も被写体となります。

嘉手納高校写真部顧問・仲村ちはる先生「人を撮るのは慣れているところはあるんですけど、自然を撮ったことはほぼほぼ無いので。動いていない分、どういうふうに撮るかとか、被写体を活かす方法を考えないといけない」

顧問の仲村先生は、高校時代、真和志高校の写真部として、2年連続全国大会に出場した経験の持ち主です。

仲村先生「気になったら撮る。一応、お互いも撮っといて」

3人が1チームになる写真甲子園。出場するのは、3年生の玉城樹希弥さんと岸良愛天音さん。2年生の眞榮田愛梨さんです。

先生から自由に撮ってと言われたものの、なかなか、被写体をみつけることができません。

写真甲子園 日本一をめざす嘉手納高校

「ただ歩いているだけだな」「違うよ、お前、自然のパワーをもらうんだよ、何がただ歩いているだけ」「なんかさ、ジブリの中にいるみたくない?」

そんな中、愛天音さんが吊り橋の真ん中までダッシュしてポージング。その後も、2人に声をかけながら、雰囲気を盛り上げていきます。

こうして撮られた写真には、どこか和むふわっと楽しい時間が流れていて、嘉手納高校の写真の個性を生みだしているのです。

眞榮田愛梨さん「愛天音先輩は人を動かすのが上手なんで、『こっち立って』『笑ってこっち向いて』みたいに、もう自分の撮りたいものを撮っていくのが、すごいなと思います」

岸良愛天音さん「やっぱ一番は、自分だけが楽しむというより、みんなで楽しみたいんですよ、自分は。楽しんだときだからこそ、明るい写真って撮れると思う。だから、雰囲気を作って、みんなで楽しんで、その写真を人に伝える。伝えれるように、したいなって思って楽しんでいます」

愛天音さんにはムードメーカー以外にももうひとつの顔があります。何か見つけたのか、表情が、一気に変わりました。夢中でシャッターを切ります。トンボです。

写真甲子園 日本一をめざす嘉手納高校

仲村先生「気になったものに対してすぐ食らいついて、シャッターを押すっていう速さが私達にはないものなので、そこはアスリートな感じがします」

一瞬のシャッターチャンスを確実にとらえていく瞬発力や集中力。それは、あの競技で培われたものでした。

愛天音さんは、嘉手納高校のウエイトリフティング部の選手として、全国大会でも上位入賞する実力の持ち主です。写真甲子園の3日後には、インターハイ出場も控えています。

写真甲子園 日本一をめざす嘉手納高校

指導にあたってきた、ウエイトリフティング女子日本代表監督の平良さんは…

ウエイトリフティング女子日本代表監督・平良真理さん「さすが愛天音だなっていうふうに思っていて。小さいときから色んなスポーツをやってたこともあって、習得することに対しても、早く習得して、また記録にチャレンジしているところが、やってきたことが全て、今に活かせれているなと思う」

岸良愛天音さん「柔道とダンス部のマネージャーとウエイトリフティング部と写真部やってるんですけど、やりたいことがいっぱいあるんですよ」

写真甲子園 日本一をめざす嘉手納高校

1枚撮るごとにカメラの設定を変え、どう映るのか確かめながら撮影する愛天音さん。真剣に学び続ける姿勢は、仲間たちの刺激になっています。

新しいことに挑戦したいと、写真の世界に飛び込んだ高校生たちが挑む写真甲子園。北の大地で、どんな新風を巻き起こすのでしょうか。

嘉手納高校写真部ビデオメッセージ「北海道に到着しました。私たちは、この写真甲子園でとことん楽しんで、自分たちなりのいい写真を撮っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」

写真甲子園の本選は、あすから3日間開催され、金曜日の夕方頃に結果が発表されるということです。嘉手納高校、沖縄工業高校の皆さん、頑張ってください。

写真甲子園 日本一をめざす嘉手納高校