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色とりどりの風船が夏空をのんびりと漂いました。でも、そこは連日、軍用機が飛び交う空です。市民団体が普天間基地周辺で風船を揚げて、基地の県外移設などを求める抗議行動を行いました。

抗議行動を行ったのは、市民団体と、趣旨に賛同した名護市の市民らです。10日午前9時、普天間基地を見下ろす嘉数高台公園にはメンバーおよそ20人が、手に風船を持って集まりました。

しかし、公園では宜野湾市の職員が、「集会の許可を取っていない」として解散するよう要請したため、メンバーは、各自思い思いの場所で風船を揚げ始めました。

参加者は「子どもの頃思い出したりして、自由に凧揚げしたり、自分たちの空は自由に使ってたんだよね」名護から来た他の参加者は「きょうは名護も普天間基地の固定化に反対だし、早く返還してほしいという気持ちを、宜野湾の人たちと一緒に伝えたいと思って」と話していました。

基地周辺では、防衛局職員や警察官が警戒に当たったほか、基地内からも兵士が抗議行動の様子を撮影していました。市職員と参加者は(職員)「それ、もうやめてもらいたい」(市民)「飛行機飛ぶのやめさせればいいじゃないですか」(職員)「ですから公園内は私たちの管理ですから」と話していました。

抗議行動を尻目に、普天間基地ではKC130輸送機が、何度も離着陸を繰り返していました。