もっとドキドキQAB
QABでは、首里城正殿復元工事の現場を定期的に訪れ、定点撮影を実施しています。
在りし日の姿を取り戻そうと日々歩みを進める正殿の変化を間近でご覧ください。
▽東のアザナ・工事現場入口 2023年1月~
▽素屋根(1~3階)2023年8月~(更新不定期)
令和の正殿復元の見どころの一つとされているのが「正殿の色」です。実は一部の柱・外内壁などに使われる塗料が平成の復元と変わることになったのです。
新たに取り入れられる色こそが、久志間切弁柄(くしまぎりべんがら)と呼ばれる赤です。王国時代の首里城の改修工事の記録を記した古文書に登場するのですが、当時、資料から読み取れたのは久志(現在の名護市久志地域周辺を指す)でつくられていたことのみ。どんな色で何を材料にどのようにつくられていたのかは特定できず、平成の復元時には再現できませんでした。
しかし、その後も研究・調査は続けられ、近年、見事久志間切弁柄の復元に成功。今回再建される正殿への塗装工事が始まっています。復活の背景には何があったのか。琉球の赤を取り戻そうと尽力した研究者を取材しました。どうぞご覧ください。