第241回番組審議会

琉球朝日放送の第二四一回番組審議会が九月十七日火曜日午後三時三十分より琉球朝日放送で開催された。会の冒頭、新しく委員となる兼城賢雄氏へ、上原直樹社長から委嘱状が交付された。引き続いて番組審議が行われ、「テレメンタリー2019 動き出した補償~泣き寝入りしてたまるか~」〈二〇一九年九月一日(日)深夜一時二分~一時三十二分放送)について各委員から意見が述べられた。事務局からは視聴率(八・九月分)、視聴者応答(七・八月分)について報告があった。 意見の概要は以下の通り。

宇良さん一家の悲劇を通して日米地位協定の問題点を伝えており、家族ドラマとしても見応えがあった。宗之さんが歌うシーンが、その意味や背景が描かれないままに何度も登場するので違和感があった。

米兵犯罪と補償をめぐる問題を取り上げた良質なドキュメンタリー。沖縄防衛局との話し合いの場にカメラが入るなど、取材相手との信頼関係が見てとれた。補償の流れが一覧できる表などがあれば理解を助けた。

SACO見舞金や加害者免責などの制度、沖縄に基地があるがゆえに発生した問題だということが丁寧に解説されていた。地位協定の運用について今後も掘り下げて伝えてほしい。

演歌シーンから始まったために冒頭は明るい印象を受けたが、再現映像を用いた事件の説明や、補償についての課題が盛り込まれるなど、重く凝縮された三十分であった。

米兵犯罪と補償という、沖縄が長年抱えてきた問題の最前線を伝える番組。宇良さんの事件が日米地位協定の改定につながると、踏み込んで報道したことを評価したい。

基地問題に関心がなくても共感できる内容であった。「動き出した補償」というタイトルとは裏腹に、問題が根本的には解決していないことが伝わってきた。

宇良さん一家が、補償制度の高い壁と十年以上も闘い続けていることに驚かされるとともに、その姿を追いかけてドキュメンタリーにしたことを評価したい。沖縄防衛局との交渉シーンは秀逸であった。

出席委員 池宮力・安里睦子・波平恒男・長嶺亮子・与那原良彦・砂川久美子・兼城賢雄