第267回番組審議会

琉球朝日放送の第267回番組審議会が4月19日火曜日午後3時30分より琉球朝日放送で開催され、「テレメンタリー2022 戦没者を2度殺すのか~沖縄戦戦没者遺骨が眠る土と埋立て計画~」〈2022年2月27日(日)深夜2時25分~深夜2時55分放送〉について審議が行われた。

事務局報告では、系列番審代表者会議のQABテーマ案が決定、テレビ朝日事務局に提出したことが報告された。そのほか、視聴率報告・視聴者応答(3月分・2021年度・下期・1月クール)、2021年下期の放送番組種別ごとの放送時間について報告があった。番組審議の概要は以下の通り。

沖縄県内の取材だけでなく、県外にいる戦没者遺族ならびに賛同者の声を取り上げたことに大きな意義があった。ナレーションと映像が調和しており訴求力をいっそう高めていた。

遺骨交じりの土砂を埋め立てに使うことは人道上の問題で沖縄だけの問題ではない、と訴えるためにも、全国ネットでの放送は有意義だった。多岐にわたる取材ながらコンパクトにまとまっていた。

短い放送時間で重いテーマながら過不足なく伝えており、近年まれに見る傑作である。辺野古への基地建設についてことさらに強調しなかったところも肯定的に評価したい。

沖縄戦の記憶の継承がもうひとつのテーマとなっており、県外の若者が沖縄戦をどうとらえているかを取り上げた点がよかった。ドキュメンタリーでの映像表現は作為的に感じられることもあるので留意してほしい。

具志堅さんの穏やかな人となりに寄り添うことで、強い信念を伝えることに成功していた。遺骨収集推進法の解説を入れることによって国の対応のどこが問題かを明確に示した点も評価したい。

タイトルに衝撃を受けると同時に、簡単には消化できない重いテーマだと感じた。次世代の人間はこの課題にどう向き合うか模索しながらも、新しい時代へ向かうべきである。

沖縄戦や未収集の遺骨に関して県内と本土での情報・意識の格差を縮小させる1歩として全国に番組放送できたことは意義深いものであった。辺野古基地問題と戦没者への尊厳は別のテーマであり、切り離した議論にすべきではないか。

出席委員 横田哲・長嶺亮子・波平恒男・砂川久美子・宮城栄作
欠席委員 安里睦子(レポート提出)・渡名喜郁夫(同)

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