第248回番組審議会

琉球朝日放送の第二四八回番組審議会は五月十九日火曜日に予定されていたが、三月・四月に引き続き新型コロナウイルス感染防止の観点から、審議委員からのリポート提出をもって会の開催とした。事務局からは視聴率報告(四月分)、視聴者応答(四月分)などの審議会報告事項を各委員に送付した。

審議番組は「パナウル王国物語」四夜連続ドラマスペシャル〈二〇二〇年三月二十三日(月)~二十六日(木)深夜〇時十五分~〇時四十五分放送〉で、意見の概要は以下の通り。

コメディとしてだけではなく、子供を思う気持ちや友情、故郷への愛などが盛り込まれており、さまざまな人生が入り交じったヒューマンドラマとして面白く見ることができた。

父親とその仲間たちの夢や葛藤が等身大で描かれており構成も飽きさせなかった。島のPVを制作するストーリーを盛り込むことで、与論のPRとドラマの質を両立させていた。

第二話の冒頭ナレーションで本編内の秘密を説明してしまったのがもったいない。「パナウル」の意味など説明不足の箇所も散見されたため、与論島を知らない人の関心を引くような紹介の仕方が求められる。

各回とも十分な時間が取られており見応えがあった。俳優陣の演技は魅力的だが、一部演出がコメディタッチに走りすぎた。「やなわらばー」の主題歌はドラマの内容にマッチしていて心地よく聴けた。

アキラ役の演技が光っており、ほかのキャストを上手く引き立てていた。島の住人をもっと多く登場させても良かった。老婆と謎の女のくだりは展開が予想できず、かえって面白みを失ってしまった。

与論島の美しい風景によって夢の国の雰囲気を感じさせていた。老婆や謎の女の演技力、島民による温かみのある芝居、撮影技術の高さにも感心させられた。

制作者と与論島住民との信頼関係が感じられるとともに、局側のチャレンジ精神にエールを送りたい。「嘘」をドラマのキーワードにした点もいい。しかし長編を引っ張るには第一話がやや魅力に欠けていた。

レポート提出委員

安里睦子・与那原良彦・長嶺亮子・波平恒男・砂川久美子・兼城賢雄・横田哲