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こんにちは、ここからはニュースQプラスです。きょうから新シリーズがスタートです。県内の有効求人倍率は2ヶ月連続で1倍を超えました。これは、仕事はあるのに働く人がない状況とも言えます。今、県内企業の多くが「人がいない」という声を多く聞くようになりました。そこできょうから県内の様々な業界で進む人材不足の現状をシリーズでお伝えします。

1回目は、小売店の現場で進む外国人雇用の現状です。

店員「いらっしゃいませ、こんにちは。ただいまおでんがお安くなってます。いかがでしょうか。」

国際通りのコンビニエンスストア。レジに並ぶのは外国人スタッフ。全員、ネパール出身です。

マネジャー「忘れてる、笑顔と挨拶!」

シリーズ人材不足沖縄(1) なぜ増える外国人就労者

先月から働き始めたビサルさん。

ビサルさん「200円お預かりします。Tポイントカードお持ちでしょうか?すいません、大丈夫です。」

日本で仕事をするのは今回が初めて。まだちょっと緊張していますが、トレーニングを受けながら、毎日、新しい仕事を覚えています。

ビサルさん「お客様と話す時、日本語の勉強もできるので、そういうところが楽しいです」

一方こちらは、この店で働いて10ヶ月のマニスさん。

マニスさん「200円お返しいたします。ありがとうございます。」

日本流の接客が、すっかり板についてきました。こちらの、外国人観光客に対しては、

マニスさん「温めますか?Do you like it hot? Hot?」

日本語だけでなく、流暢な英語も織り交ぜます。

シリーズ人材不足沖縄(1) なぜ増える外国人就労者

マニスさん「みんなが優しいから、なんか問題があっても教えてくれるし。やりやすい、働きやすいです。」

沖縄ファミリーマートでは、現在、那覇市を中心とする、およそ30店舗で60人の外国人が働いています。その95%がネパール出身です。

ファミマ儀間部長「絶対的にスタッフさんの数が足りていないというのが現状です。」

背景には、コンビニの深刻な人手不足があります。この店舗では、スタッフ25人のうち、9人が外国人。

ファミマ儀間部長「基本的にはすごく素直ですし、真面目に、精一杯勤務をしていただいているということを聞いていますので、今いる沖縄の若いスタッフさんたちにも少し良い刺激。」

ネパール出身のスタッフが増えてきたのは2年ほど前から。なぜ外国からの就労者は増加したのでしょうか。

シリーズ人材不足沖縄(1) なぜ増える外国人就労者

浦添市にある日本語学校。この学校では、数年前からアジア各地で、日本への留学を希望する学生の募集を強化していました。その結果、特にネパールからの学生が急増し、現在学生370人のうち8割がネパール出身です。

学校担当者 「もう端的に増えていると思います。明らかにネパールが増えていると思います。国としてあげれば。」

ビサルさんとマニスさんも、この学校に通う留学生。二人は現在19歳。

去年の夏に入学し、日本語を勉強する傍ら、資格外活動の許可を所得し、一週間に28時間働くことができます。マニスさんは、こちらのアパートで、学生4人で暮らしています。

ほとんどの学生が、先に沖縄に来た先輩や知り合いの紹介で、沖縄を選んでいます。

学校担当者「東京や大阪に行きたいんだけれども、少し外国で怖いので、先輩や家族から聞いた沖縄、暮らしやすい沖縄に来て。沖縄が聞いた以上にいいところだと、自分は、最初は東京に行きたかったけど、沖縄に残りたいです、という学生もたくさんいますね。」

県内で進む、外国人雇用。沖縄ファミリーマートをかかえるリウボウの糸数会長は、目先の人手不足の解消だけでなく、沖縄の産業に新しい流れを生む、転換期だと指摘します。

シリーズ人材不足沖縄(1) なぜ増える外国人就労者

糸数会長「新しいステージに向けて沖縄自体が進化していかない時には、やっぱり一番重要なのは多様性。そういう意味で高度人材も僕は外国人雇用っていうのはかなり真剣に考えてて。多様性を一挙に一番進めていくという場所に沖縄がなることで、沖縄の強みを発揮できるんじゃないかなと思ってますね。」