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逮捕された香港の活動家らは16日に沖縄本島に移送され、警察などで取り調べを受けています。

15日午後、尖閣諸島の魚釣島に上陸した香港の活動家5人は出入国管理法違反の疑いで逮捕されました。5人は15日午前8時半過ぎに那覇港新港ふ頭に到着し、4つの警察署に分散して取調べを受けています。

また、同じ船に乗っていた活動家ら9人が第11管区海上保安本部に出入国管理法違反の現行犯で逮捕されていて、那覇の沖合いの巡視船の中で取調べを受けている模様で16日今夜にも那覇に到着する予定です。

今後、5人は取調べののちに9人についても強制送還されるものと見られています。


活動家5人が警察に身柄が移されたのが、きょうの午前10時でした。あれからおよそ8時間が経過しました。那覇署前にいる儀間記者と中継が繋がっています。儀間さん、現在の那覇署の動きはどうですか。

儀間記者「活動家5人は4つの警察署に分散して取り調べが始まっていますが、ここ那覇警察署には、自称・中国国籍の50代から60代と見られる男など2人が入りました。警察に車で連行された際には、なかなか車から降りようとせず、また、大声でわめくなどの行為もあり、悪びれた様子は見られませんでした」

儀間記者「容疑者の取り調べは、県警外事課が担当して進められていますが、容疑については否認をしているという事です。香港の活動家からすれば、尖閣諸島は元々中国の領土という認識ですから、出入国管理法違反に当たらないというのがそもそも根底にあるのではないかと思われます」


再び那覇署前の儀間記者と中継を繋ぎます。

活動家らは午前10時に那覇署に移されたということですが、その後、中国の政府関係者らしい人たちが那覇署に入ったということですね。

儀間記者「午後1時半ごろですが、香港や中国の政府関係者と思われる男女8人が那覇警察署に入って行きました」

その政府関係者らしい人たちはどんな目的で那覇署に来たのでしょうか。

儀間記者「県警によると『面会をしにきた』ということです。彼らは那覇署に入ってからおよそ1時間半後の、午後3時ごろに那覇署の中から姿を見せたので、報道陣から彼らに『ここに来た目的は何なのか』と問いただす声が相次ぎました。また、彼らについてくる形で中国からのメディア20人近くが訪れていましたが、関係者と思われる人々は、中国メディアに対して『あとで電話で話す』というような身振り手振りを見せる女性もいました。また香港メディアによりますと、彼らは那覇署だけでなく他の3カ所の警察署全てを回ったそうです」

儀間さん、警察署で取り調べを受けている5人、そして不法入国の容疑で海上保安庁に逮捕された9人は、今後どうなりそうですか。

魚釣島に不法上陸した5人については、県警の取調べの後、強制送還されるものとみられています。また海上保安庁に逮捕された9人は巡視船でまもなく那覇に到着しますが、同じく強制送還される見通しです。