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八重山地区の教科書選定作業を行った協議会の会議録をQABが入手しました。国が有効だと発言した2011年8月の協議会の答申。しかし今回入手した協議会の会議録では全く話し合いが行われておらず、さらに玉津会長が「教科書は見なくても見たといえばいい」と、発言をしたとして委員から詰め寄られていたことが分かりました。

今回QABが入手した協議会の会議録には、公民教科書を選ぶ投票の際、委員3人が意見を述べただけで、育鵬社に決まった後も教科書を選んだ理由などは一切、議論されていないことが分かりました。さらに委員の一人が玉津会長に対して、「教科書を見なくても見たとい言えばいいと話した」と詰め寄り、会長が「発言をストップ」させる一幕もありました。

会長に詰め寄った委員は、八重山地区PTA連合会の平良守弘会長で、QABの取材に対して、この発言は2011年7月に行った事前の打ち合わせ会議の際に述べたものだとして「教科書が130冊以上もあるので『全部の教科書を見ることはできませんよ』『調査員報告書を見て調査員の報告書を重要視して、また教科書をまた確認するのが普通じゃないですか』ということを何回も申し上げたんですけど、会長のほうがですねぇ。『教科書は見なくても見たといえばいいんだよ』という発言をするので」と答えました。

玉津会長は、「協議会の委員がしっかり調べて研究し選定する」と話していましたが、会議録の内容からそれらが全く行われていなかったことが明らかになり、協議会自体のあり方が問われることになりそうです。