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沖縄協議会で先島地域を訪れている民主党の岡田幹事長は18日、与那国町の町民と意見交換会を開き、町民からは自衛隊誘致に反対する意見が相次ぎました。山城記者のリポートです。

与那国町では町長たちが島の振興のために自衛隊を誘致している経緯がありますが、自衛隊誘致に反対し、台湾との交流で活性化を目指す意見もあり、論争が続いています。

18日に開かれた岡田幹事長との意見交換会では、町民から自衛隊誘致反対の意見が相次ぎました。

参加した女性は「この島に自衛隊はいらないと私は言いたい。ただ一時的に島を防衛するために部隊が来るのではなく、島で元気に暮らす、安心してすごせる形の施策を作ってほしい」と意見を述べました。また別の女性は「(防衛省の説明会で)米軍との自衛隊共同訓練のことなども可能性はある」と危惧しました。

町民の反対意見に対し、岡田幹事長は「緊張が北から南のほうへ移ってきているのは間違いない。具体的に与那国に自衛隊を持ってくるかどうかということについて、島の中が二つに割れて、賛成反対で対峙してる状況は非常に望ましくない。是非そこはお互いよく話し合いをしていただきたい」と述べるにとどめました。

現在、与那国町の人口はおよそ1600人。島には高校も総合病院もありません。自衛隊の誘致の賛成派も反対派も、島の活性化を願うところに違いはありません。沖縄協議会には島を二分させないような離島振興策が求められています。