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東村高江のアメリカ軍ヘリパッド建設現場で、沖縄防衛局が今年はじめての工事を再開しました。2010年12月には住民の監視小屋のテントが、アメリカ軍のヘリのホバリングで壊され、住民がヘリの飛行差し止めを求めている最中の工事の強行。住民の怒りは頂点に達しています。

東村高江区のヘリパッド建設問題で、沖縄防衛局は1日朝早くから工事を始めました。東村高江区のヘリパッド建設予定地に11日午前8時ごろ、作業員が訪れ、測量や土のうの設置を行いました。

高江区では2010年12月、訓練中のアメリカ軍のヘリコプターの風圧で反対住民の監視テントが吹き飛ばされるという被害が出ていて、住民からはヘリコプター訓練の自粛と、ヘリパッド建設の差し止めが要求されています。

沖縄平和運動センターの山城博治事務局長は「係争中は裁判所で話し合うと言ったのは防衛局ですから、その裁判も終わらないうちに工事強行はいかがなものかということを、かねて議論してきた。防衛局から明確な回答はありません」と工事再開を強く批判しました。

国が反対住民を通行妨害で訴えた裁判も続いている上、テントの被害を巡っては、13日にようやく沖縄防衛局の真部局長が現場の被害確認に訪れる予定になっていて、その矢先に工事が再開されたことに対し、住民たちの反発は一段と強まっています。

今年はじめての工事の強行は、辺野古での新基地建設が進まないと見た政府が、高江での新たなヘリパッド建設を優先する姿勢を露骨に表わしたものといえるでしょう。