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2019年の火災で焼失した首里城正殿を彩っていた「垂飾」の刺繍が、長崎の大学教授の手によって復元され、25日お披露目されました。
深紅の布地に、緻密な刺繍が施された「垂飾」
縦24センチ、横幅はおよそ3.6メートルあり、布地には、炎が燃え上がるような火焔宝珠に、2体の龍を描いた「龍文」めでたいことの前兆に現れるとされる雲「瑞雲文」などきらびやかな文様が手作業であしらわれています。
装飾部分の復元を担当したのは、長崎市の活水女子大学の教授で、首里出身の寺田貴子さん(70)です。寺田さんは、刺繍作業をはじめ、保存会の技術継承者への制作指導や、全体の監修を担いました。
垂飾は、国家儀式や政治が行われた首里城の正殿1階の御差床正面に飾られていました。
寺田貴子さんは「首里城の焼失は本当に言葉を失うというのを体感した出来事でした。(後世に)つなぐ役割を与えていただいたことを実感しています」と話していました。
復元された垂飾は、琉球千鳥繍いと呼ばれる、裏側に糸を渡さず、表側だけで組み合わせる琉球王国時代の刺繍技法などが用いられていて復元までにおよそ5年の歳月を費やしました。
また、寺田さんは「私が命名させていただいたんですけど、琉球千鳥繍いと、本綾織り繍いという、裏に意図が全く渡らない、表面だけで処理しているけれども重厚感があるというこの2つの刺繍は、琉球独特でした」とも述べました。
垂飾の刺しゅう部はこのあと京都に送られ、飾玉が縫いつけられたのちに、2026年秋に、正殿に掲げられる予定です。
