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特集です。先週、学習支援を中心とした「子どもの居場所」として放課後を迎えた子どもたちが安心して過ごせる「くじら寺子屋」をご紹介しました。支援を必要とする家庭がある一方、それを支える人たちも様々な課題を抱えています。

必要な支援を続けるための新たな仕組みと団体が、孤立しないために力を尽くす人たちを取材しました。

山下千裕さん「私自身が何回かもう辞めたいとか」「これ以上無理かなと思ったときに続けられるエネルギーの源が」「やっぱり横のつながりだった」

沖縄市の「くじら寺子屋」で子どもの学習支援を行っている山下千裕さん。14年間に渡って子どもの居場所を提供する中で資金面での不安や孤立感、行政と連携することの難しさに直面しました。

子ども居場所 -2-「子どもの居場所」を提供する団体同士のつながり

山下千裕さん「人件費を出せるようなところはほとんどない状況の中」「みなさん頑張っているんじゃないかと」

支援団体が手を取り横の連携を強化しようと山下さんが去年8月に設立したのが「沖縄こどもまんなか居場所ネットワーク」

通称「おきこまネット」離島を含めた県内の10団体が加盟しています。その中でも沖縄本島のほぼ中心に位置する観点からハブとしての役割を担っているのが読谷村の「レアーズ」カフェのような雰囲気の駄菓子屋です。

子ども居場所 -2-「子どもの居場所」を提供する団体同士のつながり

オーナーの波平正司さんは、社会福祉協議会に勤めていた4年前、山下さんに相談し、子どもたちが気軽に寄れる「居場所」を立ち上げました。子どもたちが気兼ねなく立ち寄れる温かな空間です。

この日、集まったのは、読谷村役場や社会福祉協議会の職員地域で若年妊産婦を支援する団体など。

「今みなさんが課題と感じている子ども支援に対する課題と」「感じているところを一緒にお話できれば」

運営を続ける中での悩みや行政との向き合い方、活動の質をどう高めるかなど直面している様々な課題を共有しました。

「居場所はどこでやっていますか?」「子ども食堂やりたいけどとか」「子ども食堂とか特別行政には手続きとか届け出は必要ない状態もある」「正直僕らは把握はほとんど(してない)」

子ども居場所 -2-「子どもの居場所」を提供する団体同士のつながり

宮里絵里子さん「他市町村ではこういった物資が届いた」「ここで配っているというのをみていて」「自分たちの近くではそういったことがなかった」

これまで県外からの食糧支援は那覇市を中心とする南部に物資が集中、中部や北部で受け取る体制が整っていませんでした。

しかし「おきこまネット」ができたことで、これまで行き届かなかった食糧や物資が、ハブ拠点のレアーズを通して届けられるようになりました。

「読谷村の子ども支援の団体さんと嘉手納と恩納村の子ども支援の方にも」「届けさせてもらっている」「今回レアーズさんがこういうふうに食材を集めてくれて」「しかも近い距離で取りにこられることが助かっている」

宮里さん「若年の子たちが自分たちで支援センターに行くとか」「自分たちから子育て支援のところに行くのは」「ハードルが高くておうちの中にいがちなので」「そこから出る一歩になると感じている」

子ども居場所 -2-「子どもの居場所」を提供する団体同士のつながり

レアーズ 波平美和子理事「今年度チャレンジだったんですけど、こんなにもひろがるんだなっていうのを実感して、今後少し、さらに広げるためにいろんな協力先を広げていきたい」「それこそ常温のものはここに保管することができるけど」「冷凍・冷蔵というところが保管が難しいところがあって」

様々な団体が集まったこの日は、行政と協力して企業にも支援を呼びかける案も上がりました。

「これめっちゃ使う」「おにぎりとみそ汁よく食べるんですよ」

それぞれが手を取り合い支え合うことで生まれた「団体同士のつながり」新たな仕組みはまだ始まったばかりです。

レアーズ 波平さん「事例としては少ないけど一市町村ではできなかったことを」「他の市町村ではこうやっているよとか、常に情報交換ができる」「すごく強味かなと思っていて」

子ども居場所 -2-「子どもの居場所」を提供する団体同士のつながり

子どもたちに必要な居場所を提供するために、おきこまネットの取り組みが続きます。



記者解説

居場所を運営する団体同士が「顔の見える形で」つながるというのは心強いですね。では、ここでおさらいです。取材した比嘉記者です。

比嘉記者「よろしくお願いいたします」「まずは「おきこまネット」について説明します」

子ども居場所 -2-「子どもの居場所」を提供する団体同士のつながり

比嘉記者「おきこまネットとは、こどもの居場運営者や、活動している方の横の繋がりをつくるネットワークです。現在、県内で子どもの居場所を運営している団体、離島を含めて10団体が加盟しています。さらに、この組織のアドバイザーとして琉球大学の准教授や、那覇市の社会福祉協議会の職員も名を連ねてます」

Qどんな活動をしていくのですか?

比嘉記者「活動の目的はこちらです。子どもの居場所の質の向上、ネットワークの構築、地域社会への貢献、行政への提言、こちらを提供していくことが目的で設立されました」

くまなく支援を行う工夫もされているんですよね、改めてその流れを見ていきます。

比嘉記者「県外などから食支援のための物資はこれまで流通が潤沢な那覇や南部を中心に配られていました。中北部からは、受け取り場所が遠いこともあってなかなか、取にいけなかったんですね。しかし、今回、おきこまネットができたことでレアーズが中北部のハブ拠点となりました」

「そのおかげで現在は、嘉手納町や読谷村・恩納村の社会福祉協議会がこちらに受けとりにきて、支援団体や各世帯へ配布することができるようになりました」

子ども居場所 -2-「子どもの居場所」を提供する団体同士のつながり

たしかに行政や社協だけでは市町村を超えての連携の難しさはありそうですよね。

比嘉記者「現在県内には、およそ300の子どもの居場所団体があります。ただ、行政への手続きなどはほとんどいらないため、どんな特色があるのか?などにつても行政として把握できていない状況です」

「今回取材して感じたことは、ネットワークをもっと広げると課題解決にもつながることができますし、企業や篤志家からの寄付や応援も素早く必要とする施設へとつなげることができるため、様々なアイデアが活かすことができそうです」

可能性は広がりますね、現在、おきこまネットでは会員も募集しています。