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QABでは、沖縄戦で命を落とした戦没者の遺骨とおよそ40年にわたって向き合い続けてきた沖縄戦遺骨収集ボランティア、ガマフヤーの具志堅隆松さんを追ったドキュメンタリー番組を、今月27日に放送します。

「戦没者の尊厳を守りたい」と立ち上がり、行動を起こしてきた具志堅さんの姿を追いかけました。

具志堅隆松さん、68歳。

具志堅隆松さん「これも骨、これも骨、これも骨」

次々と見つかる骨の欠片。その遺骨が混じる土砂が、新たな戦争につながる基地をつくるため、海の底へ沈められようとしている。

テレメンタリー予告「戦没者を二度殺すのか」

2020年4月、国は「南部地区」から埋め立て土砂を調達する計画を示す。

具志堅隆松さん「どうかこの南部から埋め立ての土砂を採取するという計画は、断念してください。撤回してください」

厚生労働省「厚生労働省としてはコメントは差し控えさせて頂きます」

具志堅隆松さん「戦没者遺骨の尊厳を守るために、人道的に認められないと(不承認の理由に)盛り込んでほしいと思っています」

玉城知事「自分に出来ることを一生懸命やりたいと思います」

テレメンタリー予告「戦没者を二度殺すのか」

具志堅隆松さん「私が声を上げ始めたのは、辺野古の反対運動じゃなくて、遺骨がある現場が採石場になろうとしていたので『どうにか止めたい』。それがスタートです」

山形・庄内町議員「辺野古の埋め立て反対とは全く関係のない請願ということで理解してよろしいですか」

山形・庄内町議長「本請願を採択することに賛成の方は挙手願います」

玉城知事「承認申請について、不承認とする処分を行いました」

具志堅隆松さん「一度戦争で殺された人たちを今度は海に捨てると言う。2回殺すようなことを国がやろうとしている。絶対人道上も許されることではないです」

テレメンタリー予告「戦没者を二度殺すのか」

国が辺野古新基地建設の埋め立てに南部地区の土砂を採取するという計画を明らかにしてから、およそ2年。玉城知事は去年11月にその計画を不承認とする判断を下していますが、一方で、国は不服を訴えています。

その間、沖縄では那覇軍港でアメリカ軍による訓練が行われるなど、戦争の足音が聞こえる今、戦没者の遺骨と向き合うことで改めて戦争について考えるキッカケになればと思います。

テレメンタリー2022「戦没者を二度殺すのか~沖縄戦戦没者遺骨が眠る土と埋め立て計画~」は、今月27日、日曜日の深夜2時25分からQABで放送です。