緊急事態宣言が延長され、外出自粛が呼びかけられる日々が続いています。こうしたなか「献血不足」という深刻な状況が起きているそうです。寺崎アナがコロナ禍の献血事情を伝えてくれます。

寺崎アナ「そもそも、献血というのは、がんや白血病といった病気の治療や大きなけがをした時の手術で輸血を必要とする患者のために『健康な人が血液を提供する』というもので無償のボランティアでもあります。必要としている人に血液を届けるためにも、一人でも多くの人の協力が欠かせないわけですが、コロナ禍だからこそ出てきた悩みや疑問もあって、今一度、献血への理解を深める必要がありそうです」

那覇市のホテルで行われていた献血。残暑厳しい中、ホテルの従業員や近隣の住民など、午後1時から午後5時までの4時間で30人が献血に訪れていました。

献血に来た人「昔、親戚のおばさんの血液が足りないということで輸血するということがあったので、それ以降、貴重だなと思って」

献血は病気やけがの患者の治療で、主に輸血として役立っています。血液を提供できる年齢の制限があり、おおむね16歳から69歳となっていて、献血の種類や献血する人の性別によって多少違いがあります。血液には赤血球だと採血後21日間、血小板だと4日間といった有効期間があるため、毎日安定的な供給が必要です。

コロナで献血不足 新たな疑問も

県赤十字血液センター・赤嶺廣幸さん「人工的に開発ができないことが血液の特徴で、さらに生ものですので、生きた細胞の集まりのため、長期保存がきかないというところもありまして、常に献血で血液を確保する必要があります」

県内では新型コロナの感染拡大で、企業に献血バスを送れなかったり、大型商業施設の土日の営業自粛で会場が確保できなかったりしています。ここ一カ月で300人分の血液が足りていません。不足分を九州エリアでの献血で穴埋めしている状況です。

コロナで献血不足 新たな疑問も

この日、最初に献血に来た男性、献血に「自粛」はないと話します。

献血に来た人「自分の命を分けてあげるような感じだと思っている。コロナだから自粛自粛と言っているけど、じゃあ、実際に血液の供給は減っている、困っている人たくさんいる」

献血と新型コロナの関連について様々な疑問が出ていて、ワクチン接種が進んでいる今の状況ならではの問い合わせがあるといいます。

「ワクチンを打った後、献血できますか?」

県赤十字血液センター・赤嶺さん「新型コロナワクチンを接種された方も接種後48時間経過されていれば献血は可能となっております」

コロナで献血不足 新たな疑問も

県内ではファイザー、モデルナ、アストラゼネカの3種類のワクチンが供給されています。そのうち、ファイザーとモデルナは接種後48時間経てば献血できるようになります。しかし、アストラゼネカは十分な治験が得られていないことから、現時点では接種した人の献血を受け付けていないといいます。

また、過去に新型コロナウイルスに感染した人は、発熱や味覚嗅覚の異常といった症状の消失から4週間以内は献血ができません。感染した人や濃厚接触者となった人の献血ができる条件について、日本赤十字社がまとめて発表していて、確認するよう求めています。

献血を受けに来た人「献血あるんだ行こうみたいな感覚じゃなかったけど、行ってみたらどうですかといわれて(今回やってみた)」

初めて献血をしたという人がいました。最初は緊張していたと言いますが…

献血を受けに来た人「献血中もお姉さんがお話してくれたので、楽にできました。なので、全然献血のイメージが変わりました。(Q.どう変わりましたか?)そんな緊張していくものじゃないなって」

献血バスの中では消毒や換気など感染対策が徹底されているので、日本赤十字社は「医療を維持するためにも協力してほしい」と呼びかけています。

県赤十字血液センター・赤嶺さん「あすに希望を持てて未来に可能性を持てるような社会をつくるためには、やはり生活基盤の一つであります医療、これを支えなければいけません。その医療の中の一つが輸血になります。輸血を支えているのが献血です」

長期化するコロナ禍も命をつなぐ輸血を必要とする患者に時間はありません。今一度、献血が担う役割を考えてみる必要があります。

コロナで献血不足 新たな疑問も