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第105回全国高校野球選手権記念大会

学校史上初のベスト4を目指した一戦があす行われます。高校野球・夏の甲子園で沖縄尚学はあす、準々決勝を迎えます。対戦相手は神奈川代表・慶應です。

寺崎未来アナウンサー「多くのマスコミが集まる中、きのうはノースローだった東恩納蒼選手。あすの準々決勝に向けて調整が始まっています。」

地方大会からの無失点記録が48回で途切れたものの、2試合連続完投でチームをベスト8に導いたエース東恩納蒼はきょうは軽めの調整でしたが、夏初のベスト4に向けて気持ちが高まっています。

沖縄尚学 東恩納蒼選手「これまで通り要所要所をしっかり抑えて攻撃に流れを持っていけたらよいと思う」

準々決勝の相手は慶應。投手陣は2年生エース・小宅雅己を中心に、いずれも鈴木佳門(けいもん)、松井喜一の3人の継投で、ここまで勝ち上がってきました。

一方の攻撃陣は1番丸田湊斗(みなと)、5番延末藍太(あいた)などの穴のない打線が特徴で、これまでの2試合合計で15得点を挙げていて3回戦では広島の広陵を相手に延長タイブレークを制した勝負強さも持っています。

激戦区・神奈川を勝ちぬいた強力打線を相手に沖尚はエースのこれまでの疲労なども考慮して継投も想定しています。

ブルペンではまだ夏の甲子園のマウンドに上がっていない投手陣が力のこもった投球を見せていて、中でも、夏の沖縄大会で2試合に登板し甲子園出場に貢献した伊波慶治朗は、その出番を今か今かと待っています。

沖縄尚学 伊波慶治朗選手「(東恩納のピッチングは)さすがだなという思いもあるし、自分もあそこで投げたいなという気持ちもある。自分の持ち味である打たせて取るピッチングをして守備からリズムを作って攻撃につなげられるようなピッチングをしたい」

また、2試合経験したことで課題がより明確になったバッティング。慶應戦でも攻撃が勝負のカギになると4番仲田侑仁は話します。

沖縄尚学 仲田侑仁選手「慶應のピッチャーは真っすぐに伸びがあって1球1球良い球を投げるので、甘い球を1球で仕留める練習をしていた。自分たちのチャンスは少ないと思うけど、そのワンチャンスを生かして自分も打ってチームに流れを持って来られるようにしたいです」

勝てば夏の甲子園初めてのベスト4となる沖縄尚学新たな歴史を切り開く一戦があすに迫っています。

沖縄尚学 佐野春斗主将「相手は言わなくても分かる強い相手なので、そこで最高舞台で試合ができる。この勝負を楽しむということを意識している。最終的に相手より1点でも多く取っていれば勝ちなので、そこだけ意識してやっていきたい」