白い傘が特徴の「毒キノコ」が今、オフィス街の公園に大量発生しています。なぜこんな場所に発生したのか、専門家と現場を取材しました。
■なぜ?都会に毒キノコが大発生
キノコに詳しい近畿大学農学部 白坂憲章教授
「この辺のエリアにあると思いますけど…」
キノコの生態に詳しい白坂憲章教授。公園を歩いていると早速、発見しました。
キノコに詳しい近畿大学農学部 白坂憲章教授
「出ていますね」
花壇にあったのは白いキノコ。これ“毒キノコ”です。
キノコに詳しい近畿大学農学部 白坂憲章教授
「オオシロカラカサタケ」
何本もの“毒キノコ”が見つかっているのは大阪の繁華街の「梅田」と「難波」の間に位置する「靭公園」。オフィス街にありながら四季折々の自然を楽しめる大阪市民の憩いの場です。
公園によりますと、キノコは少なくとも数年前から確認されているそうで…。
公園の利用者
「(見たこと)あります、白い大きいやつ」
靱公園 統括責任者 多田弘美さん
「(今年は)非常に多い。去年はそうでもなかったけど…」
■食べると「頭痛」や「腹痛」
今年は特に多いというオオシロカラカサタケ。“毒キノコ”だけあって…。
キノコに詳しい近畿大学農学部 白坂憲章教授
「触らない、持って帰らない、食べない。そういうことをすると、病院に運ばれたりする」
誤ってオオシロカラカサタケを食べてしまうと、わずか30分から数時間以内に「悪寒」や「頭痛」、そして「腹痛」など胃腸系の中毒症状を引き起こす恐れがあるといいます。
キノコに詳しい近畿大学農学部 白坂憲章教授
「食べた量が多いと、ごくまれに亡くなってしまうことも」
大阪では過去に、このキノコによる食中毒が複数確認されています。例えばおととし、堺市に住む50代の男性が散歩中、公園でオオシロカラカサタケを見つけ、自宅に持ち帰ったそうです。
その後、部屋の中に飾ってしばらく鑑賞していたそうですが…。
堺市に住む男性(50代)
「家で見ていると、あまりに立派なキノコだったので食べたくなってしまった」
男性はオオシロカラカサタケをフライパンでいためて食べたといいます。数時間後、腹痛などを訴えて市内の病院に救急搬送されました。
公園の利用者
「怖いと思う。(公園は)小さな子どもが遊んだりしているので」
実はこのキノコ、確認されているのは大阪だけではありません。東京都のホームページでも…。
東京都保健医療局HPから
「公園の芝生や道路の脇の草地などに発生します。都内でもよく見られるようになりました」
画像を掲載し、注意を呼び掛けています。
キノコに詳しい近畿大学農学部 白坂憲章教授
「マッシュルームと同じタイプ。肥料がたくさん入っているところなどに出るキノコなので、周りの家などのプランターにも胞子が飛んでくると生える可能性。花壇などに今年はよく出ている」
なぜ今年はたくさん生えているのか…。
白坂教授によりますと、大阪の場合は2つの要因が考えられるといいます。
キノコに詳しい近畿大学農学部 白坂憲章教授
「早い時期から暑くなってきていて、実際に夏の気温も上がっている」
元々、温暖な地域に生息するオオシロカラカサタケ。地球温暖化の影響で都会でも目撃されるようになったというのが要因の一つです。もう一つは…。
キノコに詳しい近畿大学農学部 白坂憲章教授
「6月末に大阪などに台風が連続して来て、非常に多くの雨が降り、湿度が高い状態になった」
先月末、台風7号と8号の“ダブル台風”が接近するなどした大阪では、ここ20日間の降水量が平年の2倍以上となっています。
「暑さ」と雨がもたらす「湿気」。毒キノコが好むこの環境が今年の発生につながっていると白坂教授は分析します。
キノコに詳しい近畿大学農学部 白坂憲章教授
「(Q.根絶は?)難しいですね。どこに隠れているか分からない。完全に駆除するのは難しい」
白坂教授は、もし“毒キノコ”を見つけた場合は自治体や公園の管理者に報告するよう呼び掛けています。







































