「地球上最悪の侵略的植物」が猛威を振るうなか、秘密兵器として期待されているのが中華料理でおなじみの“あの食材”です。
■“地球上最悪の侵略植物”驚異の繁殖力
佐賀市の住宅街を流れる用水路。水面を覆い尽くす植物が、災害のリスクを高めかねないと警戒されています。
佐賀市役所農村環境課 福田国人副課長
「こちらの水面に繁茂しているのが『ナガエツルノゲイトウ』です。ここまで繁茂すると、排水に非常に支障がある。大雨時のスムーズな排水ができなくなる」
南米原産の「ナガエツルノゲイトウ」。驚異的な繁殖力から、「地球上最悪の侵略植物」とも呼ばれています。
一度きれいに駆除しても、1年後には再び繁殖。さらに、その次の年には島のように広がっています。
驚異的な繁殖力で、水の流れをせき止め、災害のリスクを高めかねないのです。
佐賀市役所農村環境課 福田国人副課長
「近所の人から『大雨の時の排水は大丈夫なのか』と心配の声」
実際、先週の台風では大きな被害はなかったものの、水路の流れを妨げたといいます。
■都内でも被害
ナガエツルノゲイトウは、1989年に兵庫県で初めて確認されました。その後、31都府県に拡大しています。
手賀沼漁業協同組合 西村忠修代表
「去年、かなりきれいに10人態勢で(駆除を)した。夏まで放置してしまうと(さらに)広がって、この水辺が全部(ナガエツルノゲイトウで)埋まってくる」
都市部でも被害は広がっています。
東京でも4年前に、ナガノツルエゲイトウを確認。
荒川クリーンエイド・フォーラム 今村和志さん
「水の通り道の前に大量に繁茂してしまうと、水の流れを阻害してしまう。2024年9月に(ナガノツルエゲイトウが)びっしり生えたことも」
さらに繁殖すれば、大雨の時、水の通り道をふさぎ、水があふれる危険もあるのです。
ただ、駆除は簡単ではありません。腰まで水に浸かり、ロープで固定。重機で一気に引き抜きます。
地中深くまで伸びるため、取り残したわずかな根から繁殖を許してしまうのです。
■“空心菜”で対抗
そんななか、佐賀市では意外な対策が…。
中華料理でおなじみの「空心菜」。実は、ナガエツルノゲイトウと同じ窒素やリンを栄養にしています。
佐賀市役所建設部河川砂防課 上瀧誠治専門官
「同じ水路内で(空心菜を)水耕栽培して、ナガノツルエゲイトウより先に上流で栄養を吸わせる」
水路の上流で空心菜を育て、養分を先に吸収。下流のナガエツルノゲイトウの繁殖を抑えようという試みです。
実際、岐阜県ではダムで空心菜を水耕栽培し、アオコの繁殖を抑える効果も確認されています。
恵那農業高校環境科学科 舟木蓮教諭
「水質の調査をするなかでは、空心菜の周辺はきれいになっている」
佐賀市では有明海のノリ養殖への影響も見極めながら、空心菜を使った新たな対策を続ける方針です。







































