ここからは復元が進む首里城の今、人々の思いを紹介する「週刊首里城」です。
今回は、首里城に込められた歴史や文化を受け継ぎ、未来に伝えていくための最初の1歩を踏み出した中学生の取り組みを追いました。
「久志間切びん、弁柄を(久志間切弁柄)を特定と再現に成功したってよ」「おかえり首里城」
教室で真剣に、首里城の歴史を調べているのは中学生です。那覇市にある、首里中学校。
来年、創立80周年を迎える歴史ある学校です。校内には、地元の歴史に触れることができる「首里広場」というエリアもあります。

この日、生徒会役員や学級委員などが集まり、リーダー研修会が開かれました。今回のテーマは「復元が進む正殿と、地域とのつながり」です。
最初に首里城の歴史について、首里城公園の学芸員から学びます。
「首里城の赤って作るの難しいって聞いたんですけど本当ですか?」

授業では、火災で焼けた瓦の実物に触れるなど生徒たちは興味津々です。
美ら島財団の友利優太さん「今残っている首里城というものも、さまざまな波乱の時代を経てここまで残ってきてるというのは先輩方や先人たちの努力があったからこそだと思います。だからこそ、私たちも若い世代や子どもたちにその思いや歴史を伝えていき、バトンを引き継ぐという言葉がありますがそのような形で、次の世代へ繋いでいただければとと思っています」

授業を受けた生徒たちは各班に分かれ、きょう学んだ「首里の歴史や魅力」についてまとめたポスターを作成します。
「本島北部の地質や環境を調査した結果、この水辺の鉄バクテリアが生産する天然顔料の特定に成功して、赤を作ることができたらしい」「今までは何の赤色だったの?市販の赤色だったんだって」
この班では復興を支える人々の存在に注目しました。

9班生徒「赤瓦職人の方」」「焼けたけど割れて残った瓦を再利用してまた、新しく瓦を作っていることを初めて知りました」「首里城の象徴的な赤の色を再現するっていうのが大変だったと思います」
話し合いのあとは、班ごとの発表です。自分たちの言葉で伝えることで、仲間と思いを共有します。
「復興に関わっている人々を、私たちがこのようにまとめることで皆さんに知ってもらうということが、復興に関わっている方たちへの感謝につながると思い作成しました。」

発表を聞いた生徒たちも、新たな気づきを得たようです。
発表後 宮大工志望の生徒「別の班なんですけど、写真とかを使って、平成の時では分からなかったものとかを図で表していたり」「見る世代や年代によって、作るポスターの変わり方があるんだなって初めて知った」「首里城の近くにいる人たちに違いを伝えてあげたりとか自分なりにできることをやっていきたい」

研修を終え、生徒たちが、向かった場所があります。それは、校舎から首里城が臨める場所です。
男子生徒「夏の景色がいいね、冬も秋もいいけど夏がやっぱ綺麗」「普通にさ、こんなに近くに首里城あるのすごくない?それな~」「久々にこんなちゃんと首里城みた。それな~」「身近過ぎるとさ行かなくなるしあるのが当たり前」
今回の研修を通して、生徒たちの首里城を見る視点に変化が生まれたようです。
生徒「身近に首里城があるというのはすごい誇りだなと実感しました」

生徒「首里城についてまだまだ知らないことがいっぱいあったなと思ったから、自分でも調べてみるのもいいなって思いました」
生徒「県外に行ってもずっと心にとめておきたいこの景色だなと思いました」
首里中学校の生徒たちが地元の歴史に触れ、未来について考えた一日。校舎から見える首里城は、これからも首里中生とって、自分たちのルーツを感じる「心のよりどころ」であり続けます。
ここからは取材した中村記者とお伝えします。取材してどうでしたか?
中村記者「はい。元々生徒たちにとって首里城は身近な存在でしたが、今回改めて学んだことで『支える人たちへの感謝』や『自分たちも伝えていきたい』という言葉が多く聞かれました」「話を聞く中で、1人の生徒が首里城のある景色をどこへ行っても心に留めておきたいと話していてとても心が温かくなりました」

この学びは今回参加した生徒たちだけでは終わらないんですよね。
中村記者「はい。夏休み明けにはこの研修で学んだことをそれぞれのクラスに持ち帰り、全校生徒で首里城や地域の歴史について考える取り組みにつなげていくそうです。学びが学校全体へ広がっています」
ここまで週刊首里城でした。







































