琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」です。案内は動物写真家の湊 和雄(みなと・かずお)さんです。
湊 和雄さん「宜しくお願いします」
今回のテーマは「緑色のカタツムリが急増」です!
湊 和雄さん「これまでにも何度か紹介してきた美しいカタツムリ、アオミオカタニシ。古くは2003年、直近では昨年にも。そのほとんどが緑色の生き物の一種類としてですが。以前は見つけると嬉しい存在でしたが、最近このアオミオカタニシが増えている印象なんです。約1kmの森の中のルートを歩いて出遭った数をカウントしてみました。さて何匹に出遭えたと思いますか?」
いったい何匹いたんでしょうか、VTRで答え合わせしましょう!
湊 和雄さん「これは今週初めの森の様子、未だ新緑は鮮やかに輝いていますね。しかし、最近天気が不安定。この日も強風で、晴れていたかと思うと、急に雲が拡がり雨が降り出したりと、そんな天候の下、森の中に入ると、アオミオカタニシが元気に活動しています」

湊 和雄さん「まず1匹目」
本当に美しい薄緑色の殻が印象的ですね!
湊 和雄さん「はい。しかし、ほとんどのものが殻の直径1cm前後と、とても小さいのです。現在国内では沖縄のほぼ全域に生息していますが、かつて奄美諸島にもいました。その後、鹿児島県が絶滅としましたが、最近再び目撃情報も。サイズはほぼ1cmか、やや大きい程度で、葉の上でじっとしていると、なかなか気づきません」
湊 和雄さん「4匹目(余りに多くて全部見せられません)。盛んに触角を動かしていますね。しかし、一般的なカタツムリの触角は長短2対ですが、アオミオカタニシは長いのだけ。しかも先端に眼がありません。触角の付け根にありますね」
湊 和雄さん「7~9匹目。そして、これをよく見てください。クワズイモの葉の上に同時に3匹もいます。これで、今、如何に多い状態かがお解りでしょう」
湊 和雄さん「10匹目。これは活動していませんが、殻の入口に注目してください。透明な部分がありますね。緑色は胴体の殻の色ではないのです。殻は透明なんです。胴体もグレー。緑色なのは胴体と殻を繋いでいる外套膜という部分なのだそうです」

湊 和雄さん「11匹目が奥に見えていますが、手前には別の種類がいますね。これはオキナワウスカワマイマイです」「オキナワウスカワマイマイは、最近まで沖縄で最も普通に見られるカタツムリでした。しかし、最近どうもアオミオカタニシに比べて少ない印象を受けます。この日もアオミオカタニシの10分の1程度の数しか見られませんでした。触角は長短2対、眼は長い触角の先端にありますね」

湊 和雄さん「13匹目。葉の表面を移動しながら触角の付け根のピンク色の部分が動いています。これ、葉の表面の苔や菌類を舐めているのです。それが餌になるのです。一般的なカタツムリのように植物の葉を齧ったりしないのも特徴のひとつです」
湊 和雄さん「15匹目。これも同じように葉の表面を盛んに動かしていますね。ピンク色の部分が口なのです」

湊 和雄さん「17匹目。舐めるのは葉の表面だけではありません。このように枝の表面からも栄養摂取します」
湊 和雄さん「21匹目。これもまた枝の表面を舐めているのが判りますね」
湊 和雄さん「22匹目。枝から葉に移動するところです。口は栄養摂取のためだけではなく、脚の代わりの役目も担っているようです」

湊 和雄さん「29匹目。今回出遭ったアオミオカタニシの最大サイズ。殻の入口が外側に反り返っていますね。さらにそこを覆う蓋もあり、これがまた普通のカタツムリと異なる点です」
湊 和雄さん「41匹目。これが、その蓋です。移動中は殻の後ろに見えます」
湊 和雄さん「42匹目。これも蓋が見えていますね。蓋は休息時の外敵に対する防御機能や乾燥を防ぐ効果があるのでしょう」
湊 和雄さん「44匹目。再び、葉の表面を舐める様子ですが、葉の表面には水滴もたくさん見られます。きっと水分補給も行っているのでしょう」
湊 和雄さん「50匹目。これは葉の裏に静止した状態ですが、蓋がよく見えていますね」
湊 和雄さん「51匹目。枯葉の表面も舐めています。苔や菌類という変わった栄養源ですが、結構色々な部分に存在しているようです」
湊 和雄さん「さて、1kmほどのコースを4時間ほど掛けて往復しました。(カウントの重複を避けるため)往路だけで55匹ものアオミオカタニシを確認できました。一方、かつて最多であったオキナワウスカワマイマイは5匹だけでした。その原因は?」
さて次回は湊さんから視聴者のみなさんに素敵なプレゼントがあるそうですよ!次回は早くも5月!の1日です、お見逃しなく!
湊さん今回も貴重な映像ありがとうございました以上、リュウキュウの自然でした。







































