接近中の台風6号についてです。そもそも台風はなぜ真っ直ぐ進まないのか、上陸が最も多い場所はどこなのか。気になる疑問にお答えします。
■勢力の基準?なぜ蛇行する?
今、台風6号が「強い勢力」で日本列島に迫っていますが…。
この「強い勢力」は誰がどのように決めているのか。そんな台風の疑問を気象予報士の手塚さんが解決します。
手塚悠介気象予報士
「気象庁が風の強さをもとに判断。中心付近の最大風速がどんどん強くなるにつれて『強い』→『非常に強い』→『猛烈な』とランクアップしていきます」
台風の勢力を決めているのは中心気圧ではありません。
気象庁の風速の基準によって「猛烈な台風」までの4段階に分かれています。
勢力が衰えて最大風速が17メートル未満になると、台風と呼べなくなります。
最大風速44メートル以上の「非常に強い勢力」で上陸した時は屋根が吹き飛び、トラックが横転するほどの暴風が吹き荒れました。
70代の男性は台風の強さを決める風について感じていることがありました。
70代男性
「最近、風が怖い。風が強い台風が多い。風が強く大雨が前よりもっとすごい気がする。地球温暖化と関係があるかな」
温暖化の影響で気象災害が激甚化しているといわれていますが、台風も年々強まっているのでしょうか。
手塚悠介気象予報士
「台風が今まで以上に発達するデータはない。今、温暖化とともに海面水温が高くなっているので、今後、日本付近に衰えずに近付く強い勢力、非常に強い勢力で日本に近付くケースは増えてくるというふうに考えられています。今まで以上に風が強い台風が近付くというのは多くなるかもしれません」
温暖化によって暖められた海の上を進むことで、勢力を保ったまま日本列島に接近する台風が増えていくということです。
■上陸多いのは?年々強まる?
続いては、こんな素朴な疑問も…。
80代女性
「日本で台風が上陸するとしたらどこが一番多い?」
台風の上陸が最も多い都道府県は…。
手塚悠介気象予報士
「過去75年を見ると鹿児島県が一番多くて、次いで高知県、そして和歌山県と続いていきます。西日本の太平洋側で多いということになります」
上陸数の4位は静岡県、5位は長崎県でした。
台風は日本の南海上で発生するため、太平洋側に上陸しやすい傾向にあります。
一方で、沖縄県はこれまで一度も台風が上陸したことがありません。
手塚悠介気象予報士
「沖縄というのは『上陸』ではなく『通過』という、気象庁の言葉の定義の問題です。島とか半島は台風が通過する時間が短いので、上陸ではなく通過という言葉を使っている。言葉が違うだけで影響は変わらない」
そして、多くの人が気になっていたのが進路についてです。
70代女性
「台風が発生するとどうして日本に来るの。まっすぐ行けばいいのに」
70代男性
「カーブの仕方。途中で曲がったりする」
80代女性
「どうしてまっすぐ進まないで曲がってくるのか。日本に向かって曲がってくる。(進路図の)画面を見ていて、なぜ直進してくれないのかなと」
今回の台風6号も九州の南海上でカーブを描き、列島に向かう予報となっていますが、台風はなぜまっすぐに進まないのでしょうか。
手塚悠介気象予報士
「台風は自分の力で動けない。周りの風の向き、強さで動くようになっているんです。なので急に向きを変えて変な動きをすることがあるんです。例えば、よくあるのが夏の高気圧に沿って日本の南からゆっくりと北上してくる。日本付近に来ると偏西風という強い西風が吹いています。それで急に東に進路を変えてスピードを上げていく。これが結構変な動きをするように見えるかもしれない」
自分の力では動けない台風は高気圧に寄り掛かり、偏西風の影響をもろに受けて、日本列島付近で曲がりやすい傾向にあります。
ちなみに台風の進路を示す予報円は日を追うごとに大きくなっていますが、台風が巨大化しているわけではありません。
手塚悠介気象予報士
「予報円がどんどん大きくなっているのは、勢力が強くなっているわけではない。予報円はその日時に台風の中心がその円のどこかに70%の確率で来ますというものを表したもの。これは幾通りもの計算をして導き出している。なので1日後とかであればより精度が高いので予報円は小さくなりますし、5日後ととかになると計算結果にばらつきが出てくるので、予報円も大きくなる」







































