厳しい暑さとともに「水の事故」が増えてきています。繰り返し事故が起きる川を取材すると、そこに潜む“危険”が見えてきました。
自然の中で涼をとろうと多くの人でにぎわう各地の川。しかし、今年もすでに、川での死亡事故が相次いでいます。なぜ事故は起きてしまうのでしょうか。
埼玉県長瀞町を流れる荒川。風光明媚(めいび)な岩場が広がる一方で、この周辺では2013年以降に5件の死亡または行方不明になる事故が起きています。
水難学会で理事を務める田村さんに、現場を見てもらいました。
水難学会理事
東京海洋大学 田村祐司准教授
「わりと流れが上流の方から速くきていて、対岸の岩場にぶつかって渦を巻いています。川幅が狭いので泳いでいけるだろうと急な流れに巻き込まれて、パニックになって溺れてしまう」
徹底すべきは、流れの速い川へは入らないこと、さらには、川岸からは浅く見える場所でも注意すべき点があるといいます。
田村准教授
「少し行くともう砂地から急に深くなっている所があるので、そこまで行かない。ひざより下あたりまでにとどめておく」
次に向かったのは、長瀞町に隣接する景勝地の寄居町。立ケ瀬河原沿いの流れは、一見緩やかに見えます。しかし、ここでも2013年以降に6件の死亡または行方不明になる事故が起きています。
田村准教授
「最初はひざ下あたりで遊んでいても、まだ大丈夫だろうと中に入っていくと深みに入ってしまう。カーブになっている所は外側の流れが速い。深い所に行かないことが大事」
死亡事故を防ぐために、不可欠だと指摘するのが…。
田村准教授
「多くの人が水辺に入る時にライフジャケットを着ていない。それで事故が起きて亡くなってしまうケースがあるので、安全確保のためにライフジャケットを着る」
もし、ライフジャケットをつけていない状態で流されてしまった場合は、どうすればよいのでしょうか。
田村准教授
「仰向けになって鼻と口を水面から出して呼吸をする、背浮きという、浮いて待つことが大事」
背浮きは、両腕をバンザイのように広げて伸ばすことでバランスが保たれ、浮き続けやすくなります。
田村准教授
「安全に素晴らしい川の自然環境を楽しめるように進んでいただきたい」







































