水不足が深刻です。埼玉では取水制限が行われる事態になっています。各地で今年一番の暑さとなるなか、私たちの“水”は大丈夫なのでしょうか。
■埼玉で取水制限も ダム渇水
29日、東京・府中市では最高気温が33℃を超え、今年一番の暑さとなりました。
危険な暑さから身を守るための“命の水”に危機が迫っています。
(独)水資源機構 下久保ダム管理所 西村仁志所長
「例年になく少ない状況が続いているので、ダムを管理する者として、これから特に水需要が多い時期に入っていくので心配」
“渇水”となっているのは埼玉県と群馬県にまたがる「下久保ダム」です。
(独)水資源機構 下久保ダム管理所 西村仁志所長
「ここ30年では一番低い。平成に入って以降」
満水時と比べると、画面左側の山肌がはっきりと見えるまで水位が大幅に減っていることが分かります。
周辺の生活用水を確保するため、取水制限が行われる事態になっています。
地元の人
「水も有限なので大切にしようかな。お風呂も残り湯を使って節水していこうかなと」
今の時期、下久保ダムの貯水率は73%ですが、29日はわずか28%です。ダムの管理所によりますと、ここ30年で最も低い水位だといいます。
(独)水資源機構 下久保ダム管理所 西村仁志所長
「下久保ダムは雪解け水の回復は期待できない。現在、雨がないと回復しない」
その雨は周辺で平年のわずか3割ほどしか降っていません。
(独)水資源機構 下久保ダム管理所 西村仁志所長
「ダムでも節水を呼び掛けたり、10%の取水制限をお願いしている。下流でとる水を10%抑えられれば、我々が下流で補給する水も抑えられる。残された水資源をできるだけ長く使える」
対象は群馬県藤岡市や埼玉県神川町などです。水道用水や農業用水で必要な取水量から10%制限されることになります。
その対象の一つ、藤岡市の浄水場は“異例の対応”です。
藤岡市浄水課 上野貴行課長
「市民の皆さんに水が安定に供給されるよう、違う水源の水を送ることで維持している」
藤岡市は家庭用水道水の6割を下久保ダムに頼っていますが、取水制限を受け、井戸水を汲むことで“命の水”を確保しようとしていました。
藤岡市浄水課 上野貴行課長
「対策としては他の浄水場の稼働時間を増やすことで対応。12時間しか動かしていなかったところを18時間の運転に変更」
■ダム渇水“都民の水がめ”に不安
これから本格的な暑さとなりますが、都民の水がめも油断できない状況となっていました。
例年に比べて水位が低い状況が続く小河内ダムでは、29日も普段は見られない浮島のような部分が表れています。
平常時のダムの水位は約95メートルですが、今年1月には水位が72メートルを下回り、先月には平成以降最低水準の貯水率となりました。そして、29日も34%と依然、低い状態が続いています。
訪れた人
「若干、心配。足りなくなることはないと願いたい」
満水時であれば都民の40日分の飲み水を賄えますが、暑さが本格化するこれからの時期、水不足に陥る可能性はあるのでしょうか。
東京都水道局浄水部 石橋明男専門課長
「小河内ダムの水位が平年より低い状況であっても、東京水道全体のネットワークを活用し、都民への給水は確保されている」
東京都の水源の8割は利根川や荒川水系が賄っています。
たとえ小河内ダムがある多摩川水系の水が少なくても、他の水系を利用することで水不足を補うことができるといいます。
東京都水道局浄水部 石橋明男専門課長
「平年並みに降雨があれば基本的には回復していく。例年通りだと回復傾向に入っていく」
今後3カ月は東日本でほぼ平年並みの雨が降る見込みです。







































