東京都心では、今年初の30℃を超え真夏日になりました。そして都内のクリニックでは、早くも熱中症の患者が急増し、前の週の2倍以上に上っています。
■年に一度!北関東の“ダム大放流”
轟音と共に流れ出す、おびただしい水。舞い上がるミストが辺りを包み込みます。
関東の水瓶のひとつ『矢木沢ダム』では、年に一度の『点検放流』が行われました。
群馬県桐生市で、今年一番の暑さを記録した、きょう17日。ひとときの涼を求めて、約1600人が訪れていました。
(千葉から来た参加者)「思いっきり水かぶってみたいです」
(東京から来た参加者)「この暑さなので(濡れても)乾くかな」
なぜか寝転んで、空を仰いでいる人たちも…
(ダムファン)「これはダムへの愛情表現といいますか。こうやって真上を見上げるとアーチの構造がよくわかるので。
(金子友広ディレクター)「放水が40分経過しました。水量が徐々に大きくなってきており、もう前が見えなくなってきています」
最大、毎秒30トンの水が放出されるという『点検放流』。想定外の水量に、参加者は大混乱。
「きゃぁああ!!!」
Q.眼鏡がもう?
「びしょ濡れです。大丈夫です。」
「帰りに着替えがないので、どうしようかなと」
「私たち最悪だなって」
■都心30℃超全国真夏日も“最多”
初夏を通り越して“夏”を感じる暑さとなった日本列島。17日、30℃以上の真夏日となったのは、今年最多の全国200地点。25℃以上の夏日も加えると北海道を除き、列島がほぼ赤く染まります。
全国で最も高い気温を記録したのは、広島県安芸太田町の加計。最高気温は34.8℃。猛暑日に迫る暑さに、地元の人は…。
Q.全国で一番暑いそうですが
(地元の男性)「マジで!また?全国で一番暑くなった?」
Q.今日34.8℃
「マジかい!」
長良川で水切り大会が行われた岐阜市では、最高気温31.2℃を記録し、今年初めての真夏日を観測しました。
■熱中症急増「焼いた鉄を素手で…」
季節外れの暑さに、悲鳴をあげているところも…。
(草薙和輝アナウンサー)「こちらの工房では現在、鍛造作業が行われているんですが、近づくと熱気がすごいですね」
オーダーメイドも扱うこちらの刃物工房。欠かせないのが1200℃にもなる炎です。作業場の気温は41℃。さらに…
(吉澤刃物 吉澤典史さん(42))「火が当たるので、体感でいうと+10℃くらいあるんじゃないかとは思いますけど」
サーモカメラで見てみると…
「職人の体が真っ赤に映っています。かなり熱気を帯びているのがわかります。60℃近くまで上がっています」
暑さ対策もしているそうですが…
(吉澤刃物 吉澤典史さん(42))「スポットクーラーで自分を冷やしながら。 あまりこっちに(冷風を)当てちゃうと、せっかく焼いた鉄が冷めちゃうので、極力自分だけ当たるように調整してやっています」
脱水症状を起こさないよう、1日に6リットルの水分補給をしているのですが、熱中症の症状に襲われたこともあるといいます。
(吉澤刃物 吉澤典史さん(42))「立っていられないぐらいになってしまいまして、思考回路も恐らくおかしくなっていて、焼いた鉄なのに素手で拾い上げようとしちゃったんですよ。恐怖ですね。ほんと、暑さは」
■患者倍増…“寒暖差熱中症”に注意
都内のクリニックには、すでにこの1週間で2倍以上の“熱中症”患者が。
(熱中症の患者(80代))「肩の方からずっと頭痛が…片頭痛みたいになって」
「お口、唇見せてもらっていいですか、唇もパリパリですね、脱水で」
今月10日までの1週間で、熱中症で救急搬送されたのは全国で454人。去年と比べ7割以上増えています。この時期の熱中症には、ある特徴も。
(いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長)「ちょっと熱がこもっているのかもしれませんね。体温調節機能が、例えば汗をかくとか、皮膚の表面の血流を増やして熱を逃がすとか、そういう機能がこの暑さに追いついてないのかもしれません。“寒暖差熱中症”ですね」
“寒暖差熱中症”。体温の調節をする自律神経が、寒暖差で疲労し、調整機能が低下。さらに暑さによって脱水や熱がこもることで『熱中症』になりやすくなると言います。
東京都の気温を見ると、このところ寒暖差が10℃を超える日が多く、前の日に至っては12℃以上ありました。
(いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長)「1日で仕上がってしまう熱中症ではなくて、2日から3日ぐらい暑い日が続く。この中で起こってくる熱中症のことが多いです。夜の涼しさとか、涼しい時間帯を経験しているので、本人としては暑さで徐々に熱がこもっているとか、脱水が進んでいるとかそういった感覚はない場合が多いですよね。エアコンの設定をこまめに調整しながら、快適な空間を維持するようにコントロールする。少し強度の高い運動をして、今後の熱中症に負けない体を作るということも大事になってくると思います」
5月17日『有働Times』より







































