住宅街の中をゆっくりとクマが歩いています。撮影時刻は午後6時半です。クマはいつ、どのくらいの距離を移動するのか、その行動範囲が分かってきました。
■住宅街にクマ 午後6時半に…
12日、岩手県花巻市へ向かいました。
自宅にクマが出没 目撃した住人
「(クマは)ここを通って、ここ(縁側)から目撃した。ノシノシ歩いて、クマの足跡。そのままあっちに向かっていった。まさか家に来るとは」
7日午後6時半ごろ、クマが自宅の庭を歩いているのを住人が目撃。庭の土にはくっきりとクマの足跡が残っています。
自宅にクマが出没 目撃した住人
「(Q.クマの大きさは?)こんな感じ」
「(Q.体長1メートル以上?)ありました」
近くに設置された防犯カメラが同じ日の同じ時間帯に現れたクマをとらえていました。
住宅街にある店舗の裏側からクマが現れ、ゆっくりと歩いているのが分かります。クマはそのまま道路へ。
平日の夕方、人々が帰宅する時間帯に駐車場の横を通って住宅の方へ向かっていきます。
クマの前には交差点が…。車が行き交っています。
別のカメラにもクマの姿が。近隣の住人が目撃したクマと同一の個体なのでしょうか。体長1メートルほどはあるように見えます。
交差点に近付くと車の気配を感じたのか、一度止まったもののすぐに歩き始めます。
そして突然、走り出し、住宅が立ち並ぶ方へ消えていきました。
自宅にクマが出没 目撃した住人
「超びっくり。正面から来たら逃げられないと思った」
最初にクマが姿を見せた店舗ではクマの侵入を防ぐため、裏側の出入り口にシャッターをして注意を呼び掛けています。
店舗にクマが出没 店の人
「怖いので店の裏側はシャッターを閉めて人が出入りした時に閉めてもらうように対処した。怖い。こんな街の中に身近にいるなんて怖い。ちょっと考えられない」
12日、取材中にもクマの出没情報が…。花巻市猟友会の藤沼会長が現場へ急行します。
花巻市猟友会 藤沼弘文会長
「きょう朝からクマが何カ所に出ていて、1カ所は捕獲をしたので、これから出発する」
向かったのは以前からクマが目撃されていた牧場です。猟友会が仕掛けたわなにクマが掛かったといいます。
花巻市猟友会 藤沼弘文会長
「足跡があるからこっちかな」
牧場に到着すると、いざという時に備えて猟銃を準備します。
牛小屋に仕掛けたわなに近付きます。緊迫の瞬間…。
花巻市猟友会 藤沼弘文会長
「入っている」
わなの中にクマがいるのを確認します。
花巻市猟友会 藤沼弘文会長
「(Q.どうでした?)入っていた」
「見えるけど奥に逃げている。多分、体長70センチから1メートルくらい」
これまでも猟友会は人里に現れるクマを捕獲。今年は冬眠明けのクマを2頭捕まえたといいます。
花巻市猟友会 藤沼弘文会長
「1頭はものすごく大きな個体。200キロ級」
「(Q.今、ドンと聞こえた?)(クマが)おりをたたいている。牛舎に来て牛の餌(えさ)を食べている。ものすごくでかくなっている」
■広範囲?400キロヒグマ活動実態
各地の市街地で巨大なクマが相次いで目撃されるなか、クマがどのくらいの距離を移動するのか、行動範囲の調査も進んでいます。
北海道で捕獲されたヒグマの映像。体重は405キロにも及び、国内最大級の大きさだといいます。
南知床・ヒグマ情報センター 藤本靖さん
「ヒグマを生きたまま捕まえてGPS(全地球測位システム)発信機を装着して、クマを放して移動ルートを探る」
行動範囲が広がるとされる繁殖期の初夏に調査を行ったところ、体重405キロの巨大なヒグマは5日間で70キロ近く移動していることが分かりました。一日平均で15キロほど動いていることになります。
南知床・ヒグマ情報センター 藤本靖さん
「真っすぐ知床半島まで移動していった。繁殖のための移動と思われる」
体重210キロのヒグマの調査では3カ月で650キロ、2市4町にまたがって移動していました。
南知床・ヒグマ情報センター 藤本靖さん
「デントコーン畑を徘徊(はいかい)。トウモロコシを食べて、食べ物への執着は非常に強い。いい思いをしたところ、過去にそこを何度も往復したということ」
こうした行動調査を生かし、人とクマの接触を防ぐ対策につなげたいとしています。







































