楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。よろしくお願いします。
長田勇さん「よろしくお願いします。今回は、今年の夏の思い出として、撮り溜めた映像をご覧頂きたいと思います」
とっておきの夏の海、楽しみですね。では早速VTRをご覧ください。
長田勇さん「穏やかな海、この景色を見ているだけでも癒されますよね。台風の接近が多かった沖縄地方ですが、鏡のような水面の海でダイビング出来るという幸せな日も沢山ありました」

水面に映る太陽、夏を感じますね。
長田勇さん「はい、その太陽を今度は水中から見てみましょう。雲の隙間から顔を出しています。波の揺らぎ具合がまたイイですね」
海の生き物たちも、この光景を見ているんでしょうね。
長田勇さん「そうでしょうね、そしてさらに太陽の光と波のコラボレーションを映し出す水底、真っ白な砂地がキラキラと輝いています。日差しの強い夏ならではの光景です」
これぞ「楽園の海」ですね。

長田勇さん「まさしく、ここ数年の水温上昇や台風の影響で、サンゴ自体の数が減ってきていますが、今年の夏、一番輝いていたサンゴ礁は、個人的にはチービシ諸島にあるクエフ島だと思っています。夏真っ盛りの8月に潜ったんですが、乱舞するデバスズメダイの数が凄い事になっています。この魚は、生きたサンゴがある場所にしか住まないんですよ」
沢山いますね、それだけ豊かなサンゴ礁という事なんですね。
長田勇さん「そうなんです。こちらは今年産まれたばかりの赤ちゃんたち。一番小さい子は1cmありません。サンゴに住んでいる事で捕食者が来ても隠れる事ができます。元気なサンゴ礁の象徴、テーブルサンゴの上に乗る枝サンゴ。足の踏み場もないほど密集していますから、上に乗っかるというのは常套手段なのかもしれません」

仲良く共存して欲しいですね。
長田勇さん「そうですね、デバスズメダイが沢山群れる中アカヒメジも負けじと群れていました。綺麗なサンゴ礁の上だと、太陽光線も相まって絵になりますね。クエフ島のサンゴ礁、夏の良い思い出になりました」
どのシーンもととっても癒されます。
長田勇さん「ありがとうございます。今年の夏も様々な場所で潜りましたが、こちら慶良間諸島にある無人島・黒島が激アツだったんです。島に到着すると水面でプカプカ浮いている生き物を発見」
何でしょう?
長田勇さん「アオウミガメです。呼吸のために水面に上がって来ているところでした」
気持ちよさそうですね。

長田勇さん「はい、そして海の中にはプランクトンを捕食しようとする魚の大群が。クマザサハナムロとウメイロモドキ。グルクンの仲間2種類、魚としては普通種ですが、これだけの数がその場にとどまって群れるシーンはなかなか見られません。よく見るとみんな口をパクパクしているんです。餌が豊富なんでしょうね。体長15cmと小さい魚ながらその数に圧倒されました」
お、あれはもしかしてマンタですか?
長田勇さん「そうです、体長3m、オスのナンヨウマンタです。グルクンと同じ餌を求めてやってきたようです。何度かこのコーナーでもお伝えしているように、慶良間諸島でのマンタとの遭遇率の高さは今年の夏の象徴でもあるんです」

すっかりおなじみになりましたよね。
長田勇さん「そうですね、口を開けている間はプランクトンを吸い込んでいます。どんどん近づいて来ていますね。目の前まで来て旋回してくれるので迫力満点。整列しているダイバーの目の前を優雅に泳いでいます。『俺が主役だ』とでも言いたげな泳ぎっぷり。自分が人気者って事、知っているのかもしれません」
本当ですね。
長田勇さん「ご一緒した皆さん、めちゃくちゃお行儀が良い。このように追いかけずにじ?っとしていると、何度もぐるぐる回ってくれるんですよ」
「ショーを楽しむ観客たち」のようですね。
長田勇さん「そうですね、この映像だと餌のプランクトンが分かりやすいかも、中層に漂っている白い小さな粒、見えますか?」
見えます。
長田勇さん「これがプランクトン、大きく開けたマンタの口の中へ吸い込まれていきます。潮の流れの影響なのか今年の夏はこの島の周りにプランクトンが大量発生していました」
豊かな海の証拠ですね。
長田勇さん「はい、プランクトンが多いと透明度が落ちるため、普通はダイバーに嫌がられるんですが、これだけ間近で見られるなら、話は別。『マンタは普通種か』ってくらい、連日ダイバーを楽しませてくれた今年の夏でした」「那覇までの帰り道、ボートに揺られながら夏を感じる風景を楽しむ事が出来ました」

長田勇さん「今年の夏を振り返ってみましたが『沖縄の海』って本当にいい海だなって改めて思いました」
そうですよね、豊かなサンゴ礁にマンタとの出会い、ステキな思い出ですね。今回も取材ありがとうございました。以上、楽園の海でした。







































