ハンタウイルスの集団感染が疑われるクルーズ船についてです。最初に乗客が死亡した後、およそ30人の乗客がすでに下船していたことが分かりました。
■ハンタウイルス 1人目死亡後に30人下船
2日後にクルーズ船がテネリフェ島の沖合に到着するのを前に行われた抗議活動。船内での「ハンタウイルス」の集団感染が疑われているなか、島の住民からは不安の声が上がりました。
地元住民
「カナリア諸島は“島”です。もしこの規模のウイルスが持ち込まれたら観光客も多いのでより速く蔓延(まんえん)してしまいます」
地元住民が心配しているのは島内での感染です。受け入れ地から懸念の声が上がるなか、新たな事実が分かってきました。
船長
「皆さんおはようございます。突然のご報告になりますが、昨夜1人の乗客が亡くなりました。症状はどうであれ医師の話では感染症はなく、船内は安全です」(先月12日)
船内で1人目の死者が出た時、アナウンスは感染症ではなく、自然死を伝えるものでした。乗船していた医師はこのように話します。
乗船していた医師
「半日から1日で数人が体調を崩し、症状の悪化も判明しました。高熱と疲労感、顔面紅潮、胃腸の不調や息切れという症状です。当初は深刻な状態に見えませんでしたが、瞬く間に重篤化しうる点がハンタウイルスの恐ろしさです」
船内でのハンタウイルスの感染についてWHOは…。
WHO特定ウイルス疾患責任者 ルジャン氏
「船内で感染した点が異例であり、このウイルスでは初の事例です。船内という環境は極めて特異なため、感染がどう拡大したのか正確に把握する必要があります」
こうしたなか、クルーズ船の運航会社は先月24日に南大西洋のイギリス領セントヘレナ島で12カ国、およそ30人が下船していたと発表しました。
各国では追跡調査をして、自主隔離や検査を求めていて、WHOは今後も感染の症例がでてくるだろうとしています。
致死率は高いものの、よほどの濃厚接触でなければヒト・ヒト感染のリスクは低いとされているハンタウイルス。帰国途中で亡くなったオランダ人女性を介抱した客室乗務員も感染の疑いが強まっていましたが、陰性が確認されています。
WHO警戒・対応調査部長 マハムド博士
「今回は感染の連鎖が起きないはずですが、冷静で合理的な対応を心がけ、支えあい連携することが大切です」
一方、船内にはいまだ日本人1人が乗っていますが、日本政府は隔離・検疫措置を行うといい、適切な感染対策を行えば国内への侵入防止は可能としています。
(2026年5月9日放送分より)
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