11月3日投票の米中間選挙に向け、トランプ大統領が共和党候補の応援遊説を続けている。ロイター通信によると、10月1日に集中的な遊説を開始、同30日までに19州で29回の集会を開いた。遊説日程を巡っては、29日にカンザス、アイオワ両州で予定していた週末の集会の中止を発表したが、翌30日に撤回。カンザス州の集会は当初の10月31日から11月1日に変更し、アイオワ州の集会と同日に開催する予定となった。トランプ氏は29日、遊説が続く中での体調などを記者に問われ、「体調は完璧だ」と述べた。
共和党候補の間では、トランプ氏との関係を前面に出すことを控える動きが出ている。ロイターは10月7日、上下両院の激戦62選挙区のうち、41選挙区の共和党候補がトランプ氏と一定の距離を置いていることを報じた。12人の候補は選挙運動のウェブサイトから、トランプ氏の名前や画像を削除していた。トランプ氏は選挙を前に、個人への給付や農家への支援策も相次いで発表。9月9日には、共和が中間選挙で上下両院の多数派を維持した場合、米国の成人国民に1人当たり5000ドルを給付する「トランプ配当」を発表。10月2日には、高齢者らを対象とする医療保険の加入者に、負担軽減を目的として90ドルを一時給付すると明らかにした。同19日には、軽油価格高騰の負担を軽減するため、農家に総額80億ドルを支援すると表明した。
米選挙分析サイト「シルバー・ブレティン」が行った10月30日時点の予測によると、民主が多数派となる確率は上院で78.3%、下院で95.8%となった。今回の改選は上院が35議席で、民主は17議席を獲得すれば過半数に達する。下院は定数435議席すべてが改選され、過半数は218議席。米政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、上院選では、共和が長年議席を守ってきた州でも接戦となっている。18年間負けなしのアラスカ州では、民主のペルトラ氏が49.4%で、共和のサリバン氏の48.2%を上回る。38年間負けなしのテキサス州でも、民主のタラリコ氏が48.8%、共和のパクストン氏が47%。94年間負けなしのカンザス州では、民主のハミルトン氏が48.3%で、共和のマーシャル氏の45.7%を上回っている。
★ゲスト:渡辺靖(慶應義塾大学教授)、ジョセフ・クラフト(経済・政治アナリスト)
★アンカー:杉田弘毅(ジャーナリスト/元共同通信論説委員長)
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