琉球朝日放送の第286回番組審議会が3月19日火曜日午後3時30分より琉球朝日放送で開催され、課題番組『テレメンタリー2024 潰された自立〜与那国島と自衛隊配備〜』〈2024年2月25日(日)深夜1時30分~深夜2時00分放送〉について審議が行われた。

事務局報告では、視聴率ならびに視聴者応答(いずれも2月分)について報告があった。意見の概要は以下の通り。

「他人事ではない」との旨をナレーションで共有することで、全国へ課題を発信できていた。自立ビジョンを進めていく上での問題点についても言及すべきだったのではないか。

自衛隊配備反対派から賛成派へ転じた方の心境の変化についても取り上げてはどうか。住宅地を通る戦車の映像は、与那国島の非日常性が感じ取れるもので評価できる。

内容が一方に偏っていた印象を受けた。対立を煽るのではなく、相互理解につながるような内容とした方がよかったのではないか。

自立ビジョンを軸に、現在の与那国島を切り取るという着眼点が評価できる。インタビューでの発言において、意味が汲み取りづらい箇所があった。

自衛隊を受け入れた経緯などについてより深掘りしてほしかった。タイトルが強い印象を与えるので、これを補完するだけの放送時間と内容が必要だったのではないか。

拡張される自衛隊設備を島の航空映像に重ねることで、効果的に示すことができていた。自立ビジョンの内容や、与那国の人々が何を目指していたのかについての説明がほしかった。

対立の様子をシンプルな構図で捉えすぎているのではないか。議会での一般質問のシーンは、生々しさが伝わる映像であった。

出席委員 豊川明佳・伊佐香菜子・島袋昭彦・山入端裕哉・呉屋遥・仲村直将・西江昭吾