琉球朝日放送の第275回番組審議会が2月21日火曜日午後3時30分より琉球朝日放送で開催された。会の冒頭、本日より委員となる伊佐香菜子氏・豊川明佳氏の両名に委嘱状が交付された。

続いて番組審議に入り、九州朝日放送制作「前川清の笑顔まんてん タビ好キ OKINAWAかなさんどー」〈2023年1月8日(日)正午~午後0時55分放送〉について審議が行われた。事務局報告では視聴率と視聴者応答(いずれも12・1月分)について報告があった。最後に、今回で退任となる波平恒男委員に感謝状と記念品が贈呈された。意見の概要は以下の通り。

笑いが多くほっこりした番組で、とりわけ子どもたちと前川さんが交流する姿が印象的だった。番組が名護市久志を訪れることになった経緯が知りたいと感じた。

自然体な前川さんのキャラクターが番組の好感度を上げていた。後日のフォロー取材を丁寧に行っている点も評価したい。しかし住民を「島民」と表現したのには違和感があった。

県民もあまり知らない地域だが魅力的なスポットが多く取り上げられており、1度訪ねてみたいと思わせた。前川・えとうコンビのやりとりが面白い。他人の敷地で花を育てていることに問題はないのか気になった。

前川さんはキャラが強いイメージだったが会話を引き出すのがうまくて好印象だった。「かなさんどー」旅手形の意味がわかりにくかったことや「島」という表現が久志地域にマッチしているか疑問点もあった。

普段は米軍基地移設で取りざたされる久志地区だが、人々の温かさや自然の豊かさ、伝統芸能などにフォーカスして地域の良さをしっかりと伝えていた。

昔ながらの集落の暮らしぶりや住民たちの純朴さなど、沖縄らしい素朴な魅力がよく表現されていた。琉球犬については写真で補足説明するなどの一工夫があればよかった。

久志の場所が地図で表示されており、他県の視聴者にとってもわかりやすいのではないか。「かなさんどー」は単に愛しているという意味ではなく、簡単にでも説明が欲しかった。

出席委員 横田哲・砂川久美子・波平恒男・渡名喜郁夫・吉田央・伊佐香菜子・豊川明佳

Zoomでのオンライン参加 九州朝日放送 川崎総合編成部長兼番組戦略部長・朝本番組プロデューサー・福田制作プロデューサー・石橋チーフディレクター