琉球朝日放送の第274回番組審議会が12月20日火曜日午後3時30分より琉球朝日放送で開催され、課題番組「坂上忍の沖縄フューチャージャーニー 前編」について審議が行われた。

事務局報告では視聴率と視聴者応答(いずれも11月分)について報告があった。会の最後に、今回で退任となる安里睦子委員長と長嶺亮子委員に感謝状と記念品が贈呈された。意見の概要は以下の通り。

情報が豊富で、坂上さんと金城アナのコンビも好印象。子どもたちの話をよく聞いている坂上さんに共感したが、ダンスチームやOISTの太田さんとは直接会うことがなく映像だけで終わっていたのが惜しまれる。

沖縄在住者がふだん足を運ばないスポットを、県内外それぞれの視点から紹介しており、構成のバランスが優れていた。「沖縄フューチャージャーニー」という言葉がわかりにくいのが気になった。

沖縄の子どもたちの気立てのよさや未来志向をうまく引き出していたのを評価したい。単なるおしゃれスポットではなく、地域資源を活用したショップを取り上げたのもよかった。

復帰から50年を経て、沖縄の子どもたちの圧倒的な輝きに過去を吹き飛ばす明るさを感じた。食レポコーナーでは金城アナの「リアル喜び感」に好感が持てた。

気軽に見られる一方で、可もなく不可もなくインパクトに欠けた。構成や演出表現に稚拙な部分があったり、港川外人住宅の説明が誤っていたりしたので制作には万全を期してほしい。

復帰特番には重い内容のものが多いが、未来志向の明るい番組を作ったことを評価したい。沖縄のタレントではなく大物芸能人を登場させたことが番組の質向上につながり、視聴者の興味を引くのに成功していた。

定番の沖縄紹介番組ではない新鮮な構成で楽しめた。中学生ダンスグループを取り上げた意図がわかりづらいこと、OISTがVTR紹介にとどまったこと、ショップ巡りが番組のコンセプトから外れていたことは残念。

出席委員 安里睦子・横田哲・長嶺亮子・波平恒男・砂川久美子・吉田央
欠席委員 渡名喜郁夫(レポート提出)