琉球朝日放送の第272回番組審議会が10月18日火曜日午後3時30分より琉球朝日放送で開催され、課題番組「QAB特別番組 我ら復帰っ子!〜おきなわ50年目の同窓会 〜」〈2022年9月7日(水)午後7時00分~午後8時00分放送〉について審議が行われた。

事務局報告では放送種別ごとの放送時間(2022年4月〜9月)ならびに視聴率と視聴者応答(いずれも9月分)について報告があった。意見の概要は以下の通り。

司会のガレッジセール、復帰っ子連絡協の前泊さんの存在によってまとまりのある番組になっていた。沖縄水産の活躍など、復帰後のポジティブな出来事や復帰っ子たちの活躍を伝えており好感が持てる内容だった。

普段はあまりメディアに登場しない人物をゲストに選んでおり、語られるエピソードも興味深いものが多かった。基地問題についても番組の雰囲気に合わせてソフトに盛り込んでもよかったのではないか。

ゴリさんのユーモアのセンスと幅広い知識を生かした進行が光っていた。「同窓会」は同じ学校で学んだという意味があり、同い年の人を集めた番組のタイトルとしては適切ではないのではないか。

出演者を各分野の「復帰っ子」から人選していたが内容を深めることができずに中途半端に終わっていた。全国向けの番組であればもう少し丁寧に紹介して欲しかった。今年は類似の番組が多く放送されており新鮮味が薄く感じられた。

出演者がバラエティーに富んでおり、映像も豊富でテンポよく視聴できた。復帰っ子人口が最大のボリュームゾーンというのは誤りで、事実をきちんと調べて伝えてほしい。

古民家という会場設定やビールでの乾杯など、懐かしさや温かみのある演出がなされていた。沖水の栽監督のエピソードが印象的。復帰後に沖縄のマイナスイメージを払拭するため先輩方が尽力してきたことに感銘を受けた。

ゲストの人選が素晴らしく、それぞれの経験を踏まえたトークもバランスが取れていた。解説も丁寧で県外の人でも理解しやすい内容。しまくとぅばを守るアイデアは全員分の回答を放送してほしかった。

出席委員 横田哲・長嶺亮子・波平恒男・砂川久美子・吉田央
欠席委員 安里睦子(レポート提出)・渡名喜郁夫(同)