琉球朝日放送の第260回番組審議会が7月20日火曜日午後3時30分よりZOOMによるオンラインで開催され、10月に開催される系列番組審議会委員代表者会議の議題「ジェンダー平等のためにテレビのできること」について各委員が意見を述べた。

事務局報告では、視聴率報告(6月分)・視聴者応答(同)について報告が行われた。また、新しく委員となる宮城栄作氏へ委嘱状が交付され、今回で退任となる兼城委員へ感謝状が贈呈された。番組審議の概要は以下の通り。

無意識の偏見や思い込みが他人に不利益をおよぼす場合は即刻解消すべき。内なる偏見をテレビが可視化しつつ、テレビ局自身も、女性管理職の積極的な登用などで男女格差の改善を図ってほしい。

男性目線に偏ったコンテンツは女性ユーザーが共感できずテレビ離れにもつながる。現場から性別役割分業をなくして市井の声を平等に聞くことで、支持されるコンテンツを作ってほしい。

ジェンダーの認識は世代によって異なる。労働環境、家庭での家事分担、出産育児に伴う女性の退職といったさまざまな課題について、個別的に議論する番組に期待する。

外国語話者の雰囲気に合わせた翻訳を行うことや言語体系に基づいた性差表現はジェンダーバイアスではなく、正しく伝えるという目的があると理解すべき。

女性、障がい者、性的少数者など、マイノリティーが抱える課題は多岐にわたる。課題解決を訴えながら視聴率も取れるような面白い番組に期待する。

「美しすぎる○○」といった表現も見られるなど、メディアのジェンダー意識は不十分である。必要な情報に絞って的確に伝えるように作り手側が意識して改善に取り組んでほしい。

ジェンダー問題は環境が変わらない限り課題は改善されないだろう。若い世代や女性たちから積極的にアイデアを得て、優しい社会を目指してほしい。

出席委員 安里睦子・横田哲・長嶺亮子・波平恒男・ 砂川久美子・兼城賢雄・宮城栄作