琉球朝日放送の第二五五回番組審議会が二月十六日火曜日午後三時三十分よりZOOMによるオンラインで開催され、「前川清の笑顔まんてん タビ好キ」(二〇二一年一月三十一日(日)正午~午後〇時五十五分放送)について審議が行われた。事務局報告では、視聴率(十二・一月分)、視聴者応答(十二・一月分)が報告された。

番組審議の概要は以下の通り。

何気ない会話から地域の特産品などをうまく紹介していたが、なじみのない地域の人に向けて地図が入るとなおよかった。ソーシャルディスタンス棒などを使い、感染防止に配慮している様子も伝わってきた。

娯楽性の高い旅番組で、前川さんの庶民的な振る舞いもいい。細かい瑕疵はあるものの、正月の風景が見られたこと、人々の笑顔によってそれを打ち消していた。

えとうさんの不在によっていつもより進行がゆるかった。糸島とは関係ないなまはげのフレーズを使うなど、ちぐはぐで意味がわかりづらい。感染対策を強調して啓発的な役割を担ってほしい。

前川さんのキャラクターや地域の人々の雰囲気も相まって、正月らしく肩の凝らない番組になっていた。コロナ禍の正月を記録したことも将来的に価値が出てくるのではないか。

観光地ではないコアな地域を訪問する番組で、観光を促進する効果には欠けるものの、地域を知り、心いやされる番組として楽しく視聴できる。

伝統行事や特産品などといった地域の魅力を発信しながら、各家庭を訪問してのほほえましいやりとりが見られてよい番組。大人数のお宅を訪問したり、マスクなしでの会話もみられたのが気になった。

前川さん自身が長崎出身であること、気さくで人懐っこく、地域の方々と人情味あふれる場面を繰り広げておりほんわりと癒された。時期を考えるとロケではフェイスシールドを着用し、高齢者の家に立ち入るのを避けた方がよかった。

出席委員 安里睦子・与那原良彦・長嶺亮子・波平恒男・横田哲

席委員 砂川久美子(レポート提出)・兼城賢雄(同)