6年前に閉店した、沖縄市の「定番ケーキ」が先月、地元に帰ってきました。
看板メニュー復活の背景には、亡き父の思いを受け継ぐ若き店主の姿がありました。
異国情緒あふれる沖縄市。中心街から一本中に入った住宅地に先月、ある洋菓子店がオープンしました「ゴヤケーキJr」です。

店は金・土・日 週3日の営業ですが、閉店まで客足が途絶えることはありません。訪れる人々のお目当ては。
那覇市からのお客さん「シフォンケーキですね」宜野湾市からのお客さん「これね、シフォンケーキ」

店の看板メニュー「シフォンケーキ」ふわっふわの食感に素材が引き立つ優しい甘味、軽くて食べやすく、老若男女に愛される一品です。
沖縄市からのお客さん「昔から食べていたので、それで買いに来ました」沖縄市からのお客さん「やっと戻ってきたのかなと思う」
実は、店には前身が。1994年に移動販売からスタートした「ゴヤケーキ」です。2020年の閉店まで、地域の定番として親しまれてきました。その味を受け継いだのが、このゴヤケーキ「Jr」です。店を切り盛りするのは、呉屋なおきさん。
なおきさんは、ゴヤケーキ・創業者の孫にあたり、2代目店主・譲二さんの長男として生まれました。

ゴヤケーキJr店主 呉屋なおきさん「(父は)優しくてユーモアがあって面白い。人を笑わせるのが好きな人だった」
どんなに店が忙しくても譲二さんは家族と過ごす時間を何より大切にする優しい父だったと言います。ただ、ケーキづくりに関しては。
ゴヤケーキJr店主 呉屋なおきさん「厳しかった、家にいるお父さんとケーキを作っているお父さんは全然違う」「すごくこだわりがあるので、真剣にケーキを作っている姿は見ていて格好良かった」

しかし2019年、譲二さんにがんが発覚、余命2年の宣告を受けます。
ゴヤケーキJr店主 呉屋なおきさん「お父さんの眼差しなどを見てきたので、この味が途絶えるのは勿体ないと思っていた。(父に)『じゃあ自分がその味を引き継ぐから』と言ったら、お父さん自身も安心していたようだった」
しかし、2019年12月、なおきさんが本格的にケーキづくりを学ぼうとしていた最中、譲二さんが急逝。がんが見つかってから半年後のことでした。

ゴヤケーキJr店主 呉屋なおきさん「ショックでした。正直(余命が)2年だったので、1年以内に、ある程度の技術を学べば自分がそれを引き継いでお父さんは残りの1年、安心して過ごせるだろうと考えていた。思ったよりも早く、すって、いなくなったので」
2020年1月、店は閉店を余儀なくされます。そんな中、なおきさんの元に届いたのは。
「またあの味が食べたい」「シフォンケーキ、復活してほしい」
ゴヤケーキJr店主 呉屋なおきさん「しゃ~ねぇな、やるしかね~という感じになって、お父さん自身が、なおきに託すというか、そういった意思もあったので、それも思い出しながら始めようと」

呉屋家に伝わるレシピを手に、なおきさんの挑戦が始まりました。しかし。
ゴヤケーキJr店主 呉屋なおきさん「サイズももうぺちゃんこになったりしていて、あれ?教わった通りにやったんだけど、なんでこんな違うんだと」
何度やってみても出来映えは父のケーキとは、ほど遠いものに。それでも、なおきさんは諦めませんでした。
ゴヤケーキJr店主 呉屋なおきさん「父との思い出を思い出しながら(一緒に)作っている時や、小さい頃に遊んでいたこと、そういったことを思い出しながらやっていたので父と一緒に作っている感じだった」
その日の天候、季節によって材料を変えたり、手順を工夫したり、記憶と味覚を頼りに試行錯誤を重ねること数年。遂にその時がやってきました!
ゴヤケーキJr店主 呉屋なおきさん「(一口食べて)あっ!やっと近づいたという感じになって、その時は一人で叫びましたね。よっしゃあ!みたいな感じで」

そして、閉店から6年経った先月「ゴヤケーキ」は「ゴヤケーキ Jr」として復活を遂げたのです。
那覇市からのお客さん「(友人が)ずっとゴヤケーキを誕生日に食べていたらしくて、復活したから今年の誕生日は絶対に今年の誕生日は食べたいと言っていて」
沖縄市からのお客さん(幼稚園生と3歳)「大好き。ふわふわしていて美味しかった」「ふわふわしていた」
Q何個買っいました?宜野湾市からのお客さん「14個」「小さい頃食べていたが、味を覚えていなくて、どんな味だったかな?って、おいしかったのは覚えている」
那覇市からのお客さん「(復活して)良かったよ、ようやく気付いて良かった。これは絶やしてはいけないものだ」
オープンから1カ月経った今も、シフォンケーキは毎日完売。早い日には1時間ほどで売り切れてしまいます。
大人気ですね? ゴヤケーキJr店主 呉屋なおきさん「おかげさまで」

なおきさんケーキ試食「おいしい、ふわふわしていてモチモチしてる。いつもの味。でも父の時は柔らかい感じ、自分の場合はしっとりした感じ」
ゴヤケーキJr店主 呉屋なおきさん「いろんな人に届けたいのと、この味を知って多くの人が広めてくれたらうれしい。父を超えるように頑張っていきたいと思っている」

父の背中を追いながら、3代目の挑戦は続きます。
創業者・なおきさんの祖父、信徳(しんとく)さんがペルーの県系2世で、ペルーで親しまれている味をうちなーんちゅ向けにアレンジしたレシピがこのシフォンケーキだそう。今回、なおきさんがつくったケーキをスタジオで頂きます。

日替わりですが、チョコチップや抹茶など、色んな味が楽しめます!ゴヤケーキJrは、金・土・日の営業です。オープンから数時間でシフォンケーキは売り切れてしまうことも。ただ、別のメニューも自信作ということですので、気になる方はチェックしてみてください!








































