特集です。取材した山城アナウンサーです。
山城アナウンサー「きょうは、那覇市の焼き芋屋さんが始めた少し不思議な?心温まる取り組みを紹介します!」
那覇市の沖縄工業高校前にある”焼き芋繁多川堂”「繁多川一筋」高良夫妻が5年前にオープンしました。
常連客「(焼き芋)甘くて美味しい。どちらかといったら髙良さんが好きなんですけどね」

お芋より人気な?店主の髙良圭一さん。実は、もともと・・
髙良圭一さん「広告代理店に勤めていてお芋とは全く関係のない仕事をしていたんですけどいろんな出会いがあってお芋屋さんになった」
27年、広告代理店でCMなどを制作し、早期退職後に、焼き芋屋を始めました。仕込みが終わると・・
髙良さん、これから何をするんですか!?
髙良圭一さん「いろんな事をやってる焼き芋屋もやってるけど、広告屋もやっててAIの仕事もやってて、映像の仕事もやってる」
様々なの顔を持つ髙良さんが、去年12月に始めた事業、それがAIを使って写真の人物を動かす「動く思い出写真館」です。試しに、自身が母親に抱っこされている写真を動画にしてみたところ・・

髙良圭一さん「(母が)自分の宝物だよというような顔をしているのを感じたので、これは面白いなと思って。自分の記憶もないし、だけどこれを動かしていくとすごく愛されてたんだなというのを感じた」
そこで、SNSで需要があるのか、投稿すると「亡き弟の姿を両親に見せたい」「50年以上前の家族写真を動かしてほしい」など、様々な反響が!!
髙良圭一さん「この時にどんな感じだったのか、それを聞いて反映できるようにするとあたたかい映像ができる。依頼人の話を聞かないとできないんですよ」
写真の中の記憶を何よりも大切にする。髙良さんにしか作れない30秒の物語が始まっています。
山城アナウンサー「去年、一枚の古い写真を使ってCMを作ってほしいという企業からの要望がキッカケで生まれたそうです。昨年末、SNSで、動く思い出写真館の希望者を募ったところ髙良さんのもとに、こちらの写真と、依頼文が寄せられました」
山城アナウンサー「宜野湾市在住、大川さんからです。この写真は私の祖父、祖母の写真です。祖父は母が4歳、叔父が10ヶ月の時に爆弾事故で亡くなりました。母は「父親の記憶がほぼない」と話していて可能でしたら、写真でしか知らない祖父の動いた姿を見てみたいです」とのメッセージでした。

ということで、大川さんのもとへ行ってきました。
山城アナウンサー「依頼した大川さんです。なぜ今回応募してくださった?」
大川貴子さん「写真でしか知らない祖父が動いたらどんな感じなんだろうという興味でお願いしました」
優子さん「私の父親・東江八英といいます。東江フヂ。私がお腹にいた時の写真」
髙良圭一さん「一番最初に作品になったのはこの写真。話を聞いてなんとかこれを形にしないといけないなと思った」
優子さん「(父は)伊江島出身なんですよね、若い時に台湾へ行って(戦後)引き上げてきて伊江島に戻ったんですね そしたらLCT爆発事故っていう爆弾処理船が(伊江島で)爆発してその時に亡くなったんですよ」
「LCT爆発事故(1948年8月6日)伊江島で、米軍が未処理爆弾を積んだLCTの作業中に爆発」
「連絡船の入港と重なり死亡 107人(住民含む)負傷者 70人超→戦後最大級の米軍爆発事故」

優子さん「唯一覚えているのが上がり框で母と一緒に魚のすり身をやっていたときに、ドーンと音がしてひゅっと見たら真っ黒い煙が見えるんですよ。あれなんだろうなと思っているうちに爆発事故だっていうので」
八英さん(享年42歳)40人以上の親戚が亡くなった。
優子さん「(父は)役場に勤めていたんですよね。疎開した遺骨が帰ってくるというので親戚一同で迎えに行ったんです。その遺骨をやがて連絡船が着くよということで浜で座って待っているときに爆発してしまって。だから親戚の男の人は誰もいません、うちにみんな亡くなっちゃって」
大川貴子さん「(祖父の話は)ほぼほぼ聞いたことがないです」
優子さん「母は語らなかった。語ったら寂しくなるんでしょうね」
本島で裁縫の仕事し子どもを育て上げた
優子さん「弟が母に『本部の市場に行ったらお父さん売ってるってよ~かあちゃん買いに行こう』って。辛かったと言ってました」
85歳で亡くなるまで父についてあまり語らなかった。
髙良圭一さん「動かす前にちゃんと修正を入れて、剥げているところも全部きれいに直していくという作業から始めます(依頼者が)どうあってほしいかなということを考えながら作った」
優子さん「今まで全然思い出せなくてごめんね。ちゃんと生きてるからねって安心してねって」
大川貴子さん「本当に不思議でしかないです。優しかったよっていうことだけでしか記憶がないので今生きていたらこういう感じなのかなと」

優子さん「父親の存在すら気にしてなくて育ってきてるから『はっと』父親っていたんだよねってありがたいことですよ、いい時代だなと思って」
髙良圭一さん「これで親の子と思い出すとか写真をもとにみなさんで話をする機会ができたんだとおもったらそれだけでもうれしい。家族の時間ってある程度年をとっていくとそういう時間をとるのもむずかしいし、うれしいなと思います」
優子さん「親のことをおもいださせてもらって焼き芋屋さんありがとうございます」
優子さん「さっきまで堪えてたのに泣かんぞと思っていたのにこんな顔見せたくない(涙拭う)」
山城アナウンサー「動く思い出写真館を利用してみたいという方焼き芋繁多川堂のインスタグラムへメッセージを送っていただくかお店に直接写真を持っていくことでも対応可能だということです」







































