人はなぜ強い眠気に襲われるのか。「ノーベル賞の登竜門」と呼ばれるラスカー賞を受賞した睡眠研究の第一人者、筑波大学の柳沢正史教授(66)が10日午後に会見を行いました。
ラスカー賞 筑波大学 柳沢正史教授
「本当にやっと睡眠の基礎研究というのが日の目を見る時代になったのかなと感じております。睡眠研究はこれから盛り上がっていってほしいです」
人はなぜ眠るのか…。
謎に満ちた睡眠の解明に挑む研究者・筑波大学の柳沢教授がアメリカで最も権威がある医学賞「ラスカー賞」の基礎医学部門に選ばれました。
ラスカー賞 筑波大学 柳沢正史教授
「7、8時間眠るというのが、それより足りてないと眠くなるわけですよね。当たり前のことなんですが、その原理。そもそもなぜ眠らなきゃいけないのかというのがもう1つの関連した根本的な謎なんですが、その2つの謎が解けてないわけです。誰かが解いてほしい気がしますね」
1998年、柳沢教授らのグループは睡眠と覚醒を調節する「オレキシン」という脳内物質を発見。
このオレキシンが欠乏すると突然、強い眠気に襲われる睡眠障害「ナルコレプシー」を引き起こすことを突き止めました。
これらの発見が不眠症治療薬の開発に大きく貢献しています。
ラスカー賞 筑波大学 柳沢正史教授
「オレキシンのストーリーの始まりは何も具体的なゴールを設定していない。何か面白いことが起こりそう、その程度の期待で宝探しですよね。いわゆる探索研究、宝探しを始めたわけです。そういうことができる研究環境はものすごく大事だし、そういうことを許すようなファンディング(研究資金)のシステムもものすごく大事」
また、臨床医学部門でも中外製薬の研究者3人が受賞。
出血が止まりにくい血友病Aの治療薬を開発したことが評価されました。
ラスカー賞 中外製薬元シニアフェロー 服部有宏さん(66)
「(Q.ラスカー賞受賞者の多くはノーベル賞を受賞。ノーベル賞受賞の可能性は?)全く考えていません」
日本人の受賞者はこれで11人。
過去には7月に亡くなった利根川進さんや山中伸弥京都大学教授がノーベル賞も受賞するなど、ラスカー賞はノーベル賞の登竜門と言われています。
ラスカー賞 筑波大学 柳沢正史教授
「ラスカー賞の受賞者でノーベル賞を実際にとっている人は3分の1以下なので大きな期待ではないと思うが、睡眠という領域にノーベル賞がやがて出るかもしれないというのはありえると思う」
授賞式は17日にニューヨークで行われます。







































