アメリカの中間選挙が2カ月後となるなか、バンス副大統領は野党・民主党を「犯罪者の味方」だと非難しました。専門家はトランプ大統領を前面に立てる戦略は共和党に不利に働く可能性を指摘しています。
アメリカ バンス副大統領
「安全で安心、そして繁栄した国で暮らしたいですか。ほとんどの米国人がそうだろう。それなら民主党ではなく共和党に投票すべきだ。民主党は諸問題で米国民の味方ではなく、詐欺師や犯罪者の側に立っている」
バンス副大統領は3日の記者会見で、不法移民対策などで野党・民主党を非難する一方、トランプ政権の経済運営の実績をアピールし、11月3日に投開票の中間選挙で共和党への投票を呼び掛けました。
ロイター通信の最新の世論調査で、トランプ大統領の支持率は33%と過去最低水準になっています。
膠着(こうちゃく)するイラン情勢や生活費の高騰を受けて、共和党に逆風が吹いています。
専門家はトランプ大統領が、自身を前面に押し出そうとする戦略が共和党にとって逆効果になりかねないと指摘しています。
アメリカン大学 フォスター教授
「トランプ大統領が選挙に深入りすると当選の可能性が下がると予測する人が多いが、ホワイトハウスは当選の可能性を高めると考えている。トランプ氏の支持率はこれまでで最も低く、一部の候補者は距離を取ろうとしている」
一方、民主党では「急進左派」の勢力が台頭し、党内の結束に懸念材料があると指摘します。
フォスター教授
「民主社会主義者のスタンスや組織はばらばらで、リーダーシップが感じられない。民主社会主義者の候補は思い付きで、選挙で不利になりかねない発言をする」
中間選挙はトランプ政権に対する「信任投票」としての性格が強く、与党・共和党が上下両院で多数を維持できるかどうかが焦点となります。
フォスター教授
「断定的な見方は避けるべきだが、下院は民主党が制する可能性が高いだろう。中間選挙では常にこうした(政権党が不利になる)傾向がある。だが、上院ではそこまで民主党が有利とは言えない」
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