千葉県での豪雨の影響はコメにも出ています。早場米を育てている農家からは「出荷ができない」と悲鳴が上がっています。
■豪雨「首都圏の台所」を直撃
イワサ ライスファーム 岩佐哲敬代表
「出荷できないくらいのコメになってしまう可能性」
記録的な豪雨は全国9位のコメの収穫量を誇る首都圏の台所である千葉県の農家に大きな被害をもたらしています。
大網白里市の水につかった場所には一面、田んぼが広がっていました。
千葉県は温暖な気候を生かした関東有数の早場米の産地です。収穫間際の大事な時期を豪雨が直撃しました。
排水が追い付かず、水路から水が田んぼに流れ込んだ場所もあります。
19日にその現場を訪ねると、深刻な事態が…。
イワサ ライスファーム 岩佐哲敬代表
「ふさこがねという品種で、そろそろ収穫のタイミング。排水口から(の水で)押し倒されて寝ているが、普段は他の場所と同じように立ってなきゃいけない」
収穫を目前に、無残にも稲が倒れたのは早場米の「ふさこがね」です。
千葉県が独自に開発。粒が大きくモチモチとした食感が特徴で例年、今月下旬に店先に並びます。
しかし、この水路から流れ込んだ大量の水で稲は押し倒されました。
イワサ ライスファーム 岩佐哲敬代表
「ぺったんこになっていると、棒で起こしてあげないと駄目」
倒れた稲は1本1本起こさなければ農業用の重機を使えません。さらに、稲には流れ込んだごみが絡み付いています。
イワサ ライスファーム 岩佐哲敬代表
「このままでは機械が壊れてしまう。収穫するための農業用重機がごみが入ってしまうとまずい。(稲の)実の中にごみが入るのもそうだが、詰まって機械が壊れる」
収穫の予定日は23日。稲は十分実っているのに刈り取ることができないのです。
イワサ ライスファーム 岩佐哲敬代表
「出荷できないくらいのコメになってしまう可能性がある」
農家が懸念するのは収穫の遅れによる稲への被害です。
豪雨から6日経った今も田んぼには泥水が残っています。水につかった状態が長引けば品質が落ち、十分に出荷できなくなる恐れがあります。
イワサ ライスファーム 岩佐哲敬代表
「(稲が)寝ていると湿気があるので、そこで芽が出てしまう」
さらに…。
イワサ ライスファーム 岩佐哲敬代表
「銅割れといって(コメが)砕けて2つにパカッと。ヒビが入っただけでもダメだが…」
コメの品質を支える機械にも豪雨の影響が…。
イワサ ライスファーム 岩佐哲敬代表
「ここの辺りですね。だいたい60センチくらいだと」
倉庫はひざ下の高さまで水につかり、コメの大きさや色を選別する機械の中にも水が入りました。
イワサ ライスファーム 岩佐哲敬代表
「今、扇風機を回しているが、これは電気系を乾かしているところ。駄目ならもう修理をするしかない。この機械が全部動かないと作業にならない」
予定通り収穫できなければ、数十キロから数百キロのコメを廃棄しなければならなくなる可能性もあります。
■政府 被害のコメ農家支援検討
首都圏の台所を襲ったピンチ。同じような被害は千葉県の各地のコメ農家に広がっています。
こうした状況を受けて19日、鈴木農林水産大臣が千葉市の田んぼなどを視察しました。
鈴木農水大臣
「いつからですか稲刈り。もう始まるところだ。収穫できたとしても品質上、コメが出荷できないこともあると思うので、稲刈りまで時間がないので、方針を出させていただきたい」
政府は農家への支援など今後の対応を急ぐ考えです。







































