国会に6日午後、高市総理大臣が出席しました。果たして、政権肝煎り(きもいり)の皇室典範の改正案はどうなるのでしょうか。
■どうなる?皇室典範改正
午後から天皇ご一家は皇居でお茶会を開き、日本芸術院賞の受賞者らと懇談されました。
両陛下は映画「国宝」の李相日さん監督と話をされています。陛下が「大変な評判で」と声を掛ける場面もありました。
陛下は午前中には日本芸術院の授賞式にも出席されています。
日本芸術院 野村萬院長
「平成・令和の時代までも連綿として陛下のおぼしめしを賜ることとなり、爾来(じらい)142組の方々が受賞の栄に浴されています」
陛下はオランダ・ベルギー訪問から戻って10日余りでの出席です。
宮内庁の黒田長官は訪問中も皇室典範改正に向けた議論の内容について天皇陛下に報告していたということです。
黒田長官は会見で、国会での議論について「長い時間を経てここまで来たので、何らかの方向性が出てくればいいなと思います」と話しています。
■空転国会 総理出席で変化は?
麻生太郎副総裁
「皇室の在り方は我が国の根幹をなす極めて重要な課題。静謐(せいひつ)な環境の中で議論を深めて参りたい」
静かで穏やかな状態を意味する「静謐」。皇室典範については「静謐」な環境で議論をするとして全党が集まって立法府の総意を取りまとめ、その後、政府案が作られました。
しかし今、静謐とはなっていません。
改正案は先週、国会に提出されましたが、審議入りのめどは立っていません。
立憲民主党 吉田忠智議員
「内閣として法案の作成をしていただきましたが大変、問題があると指摘をされています」
立憲の吉田議員は政府が約束を守っていないと指摘します。
立法府の総意では旧宮家の男系男子を養子として迎える案について、その子どもの皇位継承資格には触れていませんでしたが、政府が「現行法に当てはめれば養子の子どもに継承権があると解釈できる」としたことに反発が出ています。
立憲民主党 吉田忠智議員
「合意していないものが法案として、その中に盛り込まれて出されております。これはですね、やはりもう1回見直して立法作業をやり直すべきだと」
高市総理大臣
「全体会議の場で各党各会派の法律案に対して法律案の要綱をご説明して衆参両院、正副議長より取りまとめに沿ったものであるとご判断をいただいたもの。養子の子については皇族の夫婦の間に生まれたものであることから現行、皇室典範の規定に基づき皇族となることとなります。
共産党 小池書記局長
「2005年の政府有識者会議の報告書では、養子縁組については国民の理解と支持、安定性、伝統いずれの視点からみても問題点があり、特別な身分である皇族にすることに国民の理解が得られると思いますか」
高市総理大臣
「国民の皆様の理解を賜るべく、議論の取りまとめに沿って忠実に法案を作成したものでございます。国会議員の皆様は全国民の代表でいらっしゃいます」
野党は反発を強めています。
政治部 与党キャップ 澤井尚子記者
「野党側は、これまで議論されていない条文案が政府から出てきたと反発を強めていて、審議がスムーズに進むかは見通せません」
■迫る会期末 与党の戦略は?
政府が提出した17の法案が、いまだ成立していません。なかでも皇室典範改正案は政府が特に成立させたい法案ですが、会期末は17日に迫っています。
政治部 与党キャップ 澤井尚子記者
「高市総理が党首討論に応じる方針を示したことで参議院側はいったん正常化しましたが、皇室典範改正案を審議するための『静謐な環境』を巡ってはまだ与野党の溝が埋まらない状況が続いています。野党側は定数削減法案の成立などを断念しなければ『静謐な環境とは言えない』としていて審議入りのめどすら立っていません。会期末は来週金曜日、今週中に衆議院を通過させなければ会期内の成立は難しい状況で、すでに今月末や来月10日ごろまでの会期延長といった案も浮上しています。皇室典範改正を最優先したい自民党執行部としては、維新側に定数削減は先送りするよう理解してもらいたい考えで、あす、維新の吉村代表が上京する予定があるため、高市総理とのトップ会談での打開を期待する声もあります」







































