日常的に医療行為が必要な「医療的ケア児」の存在をご存じでしょうか?その子どもを育てるなかで感じた、戸惑いや違和感をユーモアあふれる写真で表現した作品展が那覇市で開かれています。写真家・山本美里さんが伝えたい思いとは。

ギャルに変装した姿や、映画のポスターをオマージュした作品など、思わず微笑んでしまう写真が並びます。しかし、そのレンズの先にあるのは、医療的なケアが必要な子どもを育てるなかで感じた、様々な思いや日々の出来事です。
那覇市で開かれている「私ってヘン?~とある主婦のつぶやき~」。150点を超える写真やコラージュを手がけたのは、写真家の山本美里(やまもと・みさと)さんです。

写真館・山本美里さん「世のなかにあるイメージと実際の主婦とか母親が感じていることって、ギャップとか乖離があるのかなっていう」
医療的ケアが必要だった息子・瑞樹(みずき)さんと過ごした日々を、写真で表現している山本さん。特別支援学校への付き添いや、あのとき感じていた戸惑い、そして周囲には見えにくい現実を、ユーモアを交えて残してきました。

写真館・山本美里さん「私が見てる世界を見てもらいたかった。でも実際はやっぱり見せたときに私もそうですって言ってくれる人が多くて。知らないことって無かったことになってしまうので、とりあえず無かったことにしないために知らせようっていう手段として」

去年、瑞樹さんを看取った山本さん。月命日には、息子のコラージュ写真をお面にしてかぶったり、生前着ていた服に「お手紙」を縫い込むなど、喪失感のなかでも今なお息子のことを思い続ける山本さん自身の姿があります。
写真館・山本美里さん「本当に表現することで自分をケアしている感覚がすごいです。こういう作品を通してお子さんたちの支援でもあるけれども、それが母親の自立にもつながってくれたいいなってずっと思っている。展示することで医療的ケア児の子どもたちとか、家族にいい影響があってくれたらいいなって思っています」
写真展は、今月14日まで県立博物館美術館の県民ギャラリーで開かれています。

「知らないことは無かったことになってしまう」という言葉が印象的でした。写真を見ながら笑ったり、考えさせられたりしました。写真はユーモアにあふれていましたが、その1枚1枚から山本さんがすごしてきた日常や思いが伝わってきました。あの写真は、セルフポートレートで撮影されたもの。喜びや戸惑い喪失など様々な感情が刻まれています。
今回の写真展は、山本さんを招いて写真展を開催したいと「チーム変」という4人のメンバーが企画しクラウドファンディングで実現。言葉にならない「もやもや」や生きづらさに光をあて、抑え込んできた本音に気づく場の提供と社会の「当たり前」を問い直すことを目指して行いました。







































