アメリカのホワイトハウスでFRB(連邦準備制度理事会)の新議長の就任宣誓式が行われました。ホワイトハウスで開かれる宣誓式は40年ぶりで、トランプ大統領も立ち会いました。
■約40年ぶり“異例の形式”
トランプ大統領
「連邦準備制度理事会の新議長、ケビン・ウォーシュ。彼は連邦準備制度の歴代議長の中でも、真に偉大な一人として歴史に名を残すことになるでしょう」
アメリカの中央銀行にあたるFRBの議長就任の宣誓式で、トランプ氏と固い握手を交わした、ウォーシュ新議長。
通常、宣誓式が行われるのはFRB内ですが、ホワイトハウスで開催されるのは1987年以来、およそ40年ぶりです。
大統領が出席するのは2006年以来という異例の宣誓式。演説でトランプ氏は、ウォーシュ氏を褒めちぎりました。
「率直に言って、彼はチームワークがすごくいいですよね。実際、彼は本当に素晴らしい仕事をしています。ウォーシュには完全に独立してほしい。独立して、ただ素晴らしい仕事をしてほしいです」
前FRB議長のパウエル氏に対し、トランプ氏は再三、利下げを要求しましたが、パウエル氏がそれを受け入れなかったため、確執が生まれました。
注目されたのはウォーシュ氏に対し、今後、利下げを要求するのかどうかというところ。
しかし、トランプ氏はこの宣誓式で、利下げについて言及しませんでした。
一方のウォーシュ氏も…。
「私の現在の目標は、有能な人材が人生で最高の成果を上げられる環境を整え、共通の目的意識と国益への献身、つまり『卓越性』という精神のもと、あらゆる課題に立ち向かうことです」
こちらも利下げに関する言及はありませんでした。
■トランプ氏の狙いは?
この異例の宣誓式を開催したトランプ氏の狙いはなんだったのでしょうか。
早稲田大学の中林美恵子教授は次のように話します。
「2つあると思います。1つは、とにかくパウエル(前議長)はなんとしても自分の言うことを聞かない、もう許せない存在だった。ようやく自分がこのタイミングで、本当にようやくFRBの議長を指名することができるということで、パウエル体制に対する当てつけが1つ」
「2つ目はウォーシュ(新議長)に対する圧力。トランプ氏によって指名されたんだというところを、くれぐれも忘れることのないように、そういったイメージづくりということさえもしたいということだと思う」
景気を大きく左右する、利下げの要求。今後トランプ氏は中間選挙を控え、利下げを要求してくるのでしょうか。
「金利が下がれば企業活動は活発になる。それで中間選挙を乗り切りたいと思っている可能性はあると思う」
(2026年5月23日放送分より)
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